【状況への失言】バカすぎる杉村太蔵とスゴすぎる小泉悠さん

 2・3日前の昼のニュース番組「大下容子ワイド! スクランブル」でプーチンウクライナ侵略が話題となり、無知で無恥な太蔵がコメントを求められた時に、言いよどみながら「言葉を選ばなければならないのですが・・・」と言ったので驚きつつ効果があったナと勝手に思ったネ。太蔵はバカだから「北海道には異民族のアイヌがいるのでロシアの侵攻がコワイ」などと無神経な発言をしたので心底から怒りと侮蔑感が込み上げたのを忘れない。(この発言に限らず太蔵のバカ発言に対しては)ボクだけでなく番組に抗議が寄せられたものらしく、極めて珍しいことに低能の太蔵が言いよどんでいたのだネ。

 デーブ・スペクターはかなりのインテリながらも、低次元の笑いを意識的にとろうとして時々スベッているのが愛敬だけど、杉村太蔵は正真正銘のアホだからバカにされて笑われることはあっても、自ら笑いをとるほどの能は持ち合わせてない。その後は太蔵を見るたびに不愉快になってチャンネルを変えているヨ。一刻も早くすべての番組から降ろすべきだネ。

 

 それに引き換え小泉悠さん(軍事評論家というと分かるかな、ウクライナ問題でよく発言している東大教員)の発言には毎回教えられ・感心するばかり。前にも記したとおり昔から注目していてテレビで見かけると喜んで見ていたけれど、幸か不幸かウクライナ問題が発生してからは頻繁にその意見を聞ける機会が増えて喜んでいるヨ。さすがに専門家だから低能な太蔵とは正反対で、他のコメンテイターには言えないような発言もあって心から信頼できるネ。

 小泉さんについてもっと知りたいと思っていたけど、まさか朝日新聞が特集するとはネ。朝日の日曜版(6月19日)に「GLOBE」という数ページの海外特集があり、そこに小泉さんが詳しく紹介されているのだネ。父方の祖父がシベリア抑留の犠牲者だったというのだから、何やら因縁めいたものを感じるネ。父親が中学の教員だったせいなのかどうか、幼い頃から集団生活と教員が嫌いだったそうだヨ。居場所は図書館とプラモデル屋だったというのだからヤッパリで今に通じるネ。最近見かけないけど軍事評論家の江畑謙介の本に出会ったのが決定的だったようだけど、「軍事おたく」の悠少年をめぐって両親の確執は避けられなかったという。

 早稲田で修士課程まで進んだけど就職で挫折を味わったものの、小泉が軍事雑誌に書いたものを読んでくれていた河東哲夫(評論家)に見出されて外務省に。そこでロシアの軍事関係の分析をしたら高く評価され、ロシアに渡る機縁となり研究と人脈を深めたとのこと。エレーナさんと出会って結婚して長女もいるというところまでも分かった。さらに付け加えれば、長野まゆみ(昔は昭和ゼミでも取り上げられたけどネ)の文体に感銘を覚えたり、澁澤龍彦が大好きだったり、吉田修一村上春樹佐藤大輔(誰?)などを読んでいるようだヨ。

 ボクは無縁だけど、ツィッターも「ユーリャイズムイコ」というペンネームで切れ味のある発信をしていて、広く読まれているそうだ。小泉さんのツィッターなら読んでみたいから、ツィッターの読み方を教えてもらおうかな?

【釣り部】アマッチのサクランボ(佐藤錦)とイチゴ

 今回の部活では記さなかったけど、アマッチが差し入れてくれるのは高級な酒類だけではない。冬のイチゴと梅雨時のサクランボは、共に最高級品を持参して食べ放題にさせてくれる。サクランボは佐藤錦と決まっているけど、イチゴは本場だけに栃木の各種そのつど変るのでボクには分からない。ともあれ絶品ばかりで、果物にはそれほど関心のないボクでも美味さが伝わってくる。呑めないハッチャンはこの果物を一番期待していて、今回もボクへのメールで佐藤錦を食べたいから合流すると言っていたのに、(せっかくご夫妻の分を取り分けてあったのに)食べずに帰ってしまったのはどうしたことか?

 これは数年前の佐藤錦の写真で、今回はもっと熟した赤さでより美味そうだったヨ。ボクも3~4個食べたけど、自家では食べられないシロモノだったヨ。アマッチが出してくれた時にはハッチャンもいなくて女子はアスミンだけだったので、独りで食べ放題という感じだったけど、ユウ君がからかい半分で(?)対抗意識を発揮して食べまくっていたから、文字どおりアッという間に食べ尽くしたヨ。争う様子が童心に帰ったようで、その夢中ぶりが何とも可愛かったもンだ。

 しかし翌日酒席の食器を下げる時に2つのお椀に桜桃の種があふれているのを見たら、アマッチが持参したものながら少しは宿の人に差し入れてもイイかもと思ったネ。

 イチゴの写真は無いけど、前回の釣り部の時に2~3個のタッパーにタップリ詰めてきてくれたけど、ボクが食べたのは1個だけながらこれもアッと言う間に無くなったと記憶する。この時は合流したハッチャンも食べたと思うけど。それにしても酒のみならず、果物(と男)についても一流のものをよく知っていてタップリ飲食するところは、アスミンの魅力と言っていいだろネ。釣りのエサに対しても物おじしないところと通じるものがる気がするネ。

 チョー高級な酒・苺・桜桃を飲食したければ、釣り部にいらっしゃい! ということだナ。

【釣り部】2日目の報告  アスミンの大変身(1人前の釣り人に)

 2日目の天気は崩れるという予報だったのが、雨が意想外に早く振り始めて深夜には上がっていたので、3時半に目覚めたボクはアマッチが起きるのを待って前回と同じく早朝釣りに行くつもりだった。アマッチがなかなか起床しそうもないので、宿のすぐ裏の元名海岸で投げ釣りを試みることにした。昔はユウ君と2人で10本以上のシロギスを上げたこともあり、26、5㎝のでかギスを記録した因縁の釣り場だ。『学芸 国語国文学』のボクの定年退職記念号の掲載された写真(3本鈎に3種類の魚を釣ったもの)を写した所だネ。ところが何度投げても当たりが1度もないので、諦めて宿に戻ったら釣り師でもあるご主人が今は魚が全然いなくなったと言う。

 起きて釣りの準備が整っていたアマッチと、新しいエサを持って前日とは違う保田漁港へ向かった。前日の金谷港とは真逆の満潮の感じで驚いたけど、期待もふくらんで釣り始めたら間もなくアマッチが天ぷら用のシロギスをゲット。続いてボクが強い引きを感じながら上げたのはでっかいシロギスで、見た目は個人記録の26、5㎝超えかと思いきや24㎝止まりだった。それにしてもデカい!

撮影者・ユウ君

 続いて同じような当たりがあったのでデカギスの連続かと思いきや、何とマゴチの子でデカギス大のもの。大人のマゴチの50㎝くらいのなら昔ユウ君もボクも釣った記録があるけど、子どものマゴチはあまり記憶がないくらい久しぶりに釣れたヨ。その後も同じような当たりがあったのでワクワクしたけど、上げてみれば食べごろのベラの一荷釣り(1度に2匹)。アマッチもボクもシロギスを計2本ずつゲットしたところで宿に戻って朝食とあいなった。それにしてもベラが釣れた対岸の岸壁下は、シロギス以外の底モノをねらうと結果が出る所だとシッカリ覚えたヨ。

 

 朝食後はもちろん保田漁港にユウ君ペアも一緒に戻って続けたけど、早朝ほど釣れなくなっていた。それでもアマッチがシロギスの3本目を釣ったし、ボクも例の岸壁下をねらって何度か当たりがあり、その中の1度は重さを感じるものの引き方が弱かった。それでも上げるのはアスミンに交代して竿を預けたら、思いのほかのカサゴが上がってきたのでビックリ! ボクがそのまま巻き上げたらきっとベラだっただろうに、アスミンに代ったお蔭で魚も変ったのだと言ったらバカ受けで一同盛り上がったヨ。その後も当たりがあったのでアスミンに代ったら、みごとに根掛かりで残念! が続いた。アスミンが別の竿で食べごろのシロギスを釣ったところで、1日目の金谷漁港に移動した。

 金谷は相変わらず干潮気味であり、かつ他の釣り人が釣れる場所に入っていたので期待薄となった。案の定早や上がりのアマッチはもちろん、ユウ君もボクも遠目に投げて根掛かりをくり返して釣果ゼロだったのに、保田でエサ(イソメ類だからフツーの女子は触るのも嫌がる)の付け方を練習していたアスミンが自分でエサを付けて釣ったところ、何と4本ものシロギスを釣り上げてしまった。4対0は野球でも完敗の試合、釣りは試合じゃないけど素直にアスミンに「参りました!」と頭を下げたヨ。

 それにしてもイソメのエサは、むかし釣り具店で買ってハッチャンの車に乗ろうとしたら、「そんなものを持って私の車に乗らないで!」とホンキで言われたことがあったくらい見た目からして気持悪いシロモノ。在職中の夏合宿でたくさんの女子に見せても、触れることができたのはハルチンただ1人だったヨ。それをアスミンはことも無げにエサ付けができて4本のシロギスという結果まで出したのだから、もはや初心者の域ではない。釣り部への参加はまだ2度目だと思ったけど、ほぼ1人前の釣り人に成長してしまったのは驚くしかないネ。ほとんどの女子がエサ付けから魚はずしまでやってもらう「お姫様釣り」の段階に留まったままなのだからネ。

 さすがにユウ君の彼女を選択する目は確かだネ、時間はかかったけどサ。

【読む】山本勇人の小林秀雄論(2)

 小林秀雄に関しては新全集(2001~2年)が整備され、研究者にも一般読者にとっても従来の小林像には収まりきらないものが感じられるようになっているかもしれない。のみならずその後も新たな資料も発見され、その傾向が強まっているようだ。山本論は新資料まで吸収した上での行論で信頼に値するものの、それに説得されるか否かは読む側の問題だ。ましてや昔、小林秀雄を論じて1書にまとめたことのあるボクのような立場だと、新しく発見された資料を読んでも動かされにくいのもご理解いただけよう(『小林秀雄への私的試み 〈関係〉の飢えをめぐって』1992年、洋々社)。

 多くの著名な文学者の場合と同じく、小林秀雄が生前発表したものの厖大な数量に比べると新資料は圧倒的に少量なので、それまでの小林像に変更を要求するほどのものが現れるとも思えない、というのが素直な受け止め方だろう。個人的な印象からすると、ボク等が読んだ旧全集(1968年頃)に収録されてなかった作品としては、文芸時評「文学の伝統性と近代性」(初回の表題)1937・12・25~29)が旧全集が排除した動揺する小林秀雄のイメージが露わな文章だと思う。それまでの小林秀雄らしくない動揺ぶりが露骨に現れているので、新全集で一読を勧めたい。

 「様々なる意匠」で文壇デビューして以来、すべてを見透すことができるという確固たる位置から文学界を批評し続けていた自己完結を破り、あえて世界が見えない立ち位置に己を据えることで〈他者〉に向かって自らを開いた結果としての「動揺」ぶりが、旧全集からはほとんど読み取れない小林像としてこの文芸時評に現れているというのが拙著の主旨だった。その後に発見された新資料が、この「文学の伝統性と近代性」ほどの衝撃(?)をもたらしたとは思えないのだが、どうだろう?

 

 もう1つ大事なポイントは、まさに山本論が問題にしている「戦時下」の小林の活動が不分明なままな点だ。小林論を書いていた頃の一番不可解だったのもそこだった。殊に山本論が提起しているように、1943・12~44・6の期間は小林が独りで中国に渡って大東亜文学者大会実現のために活動したという実態は、小林自身も書き残していないだけでなく他からの証言もほとんど

 

@ ずいぶん前に書き始めて放置したままだけど、保存した下書きを呼び出すのに困難を覚えているので(パソコン音痴もあるけど表示が変ってしまったのが主因かな?)、念のため途中のままアップしておくネ。

【釣り部と呑み部】報告  釣果は乏しいながら、呑み部は豪華  アマッチのチョー高級白ワインほか

 疲れすぎて脚がフラフラしていたのが入浴してタップリ目に寝たら回復したヨ。2日続けて釣りに励んで(夜は呑み部を楽しんで)疲れている上に、往復の運転をしてくれたユウ君の疲労たるや想像を超えるものがあるだろう。おまけに帰宅後は魚をさばいたというのだから、そのパワーたるや言語を絶するものを感じるネ。デカキスや小マゴチ等を昆布締めにしたり、小ギス等の天ぷらの下ごしらえをしたというのだから、料理に対する熱意と才能には脱帽(脱毛=ハゲではない)だネ。

 

 初日は曇天で絶交に日和だったけど、釣り場の金谷港が極端な干潮で不安含みだったとおりの結果でなかなか釣れない。釣れたのは初心者のアスミンがピンギス(1年もののワカサギ大)が2本程度、ユウ君はピンギスの半分くらいで恥ずかしいのを1本でボクがゼロでもっと恥ずかしいかぎり(アスミンは別に食べられる大きさのメゴチも1本)。アマッチが合流しても状況は変わらなかったけど、ボクが場所を変えて試みたら天ぷらになる大きさのキスを1本、かろうじてゲットして面目を施したヨ。あとはアマッチが用意してくれる堤防上にマットを敷いて寝かせてもらったヨ。雨が降る可能性が高まったというので起こされ、午後2時過ぎには上がったヨ。

 宿ではすぐにアマッチが毎回用意してくれる高級ビールをゴチソーになったけど、前回カンドーした「インドの青鬼」とかいうのもあって感動を新たにしたネ。昔から絶品として味わっているヨナヨナビールのシリーズなんだそうで、ナルホドだネ。ボクはまた夜に備えて昼寝させてもらったら、夕食の30分前におこしてもらい一風呂浴びてビールから始まった。北見の料理はいつもながら一級品だけど、今回は特別多かったのでいつも以上にボクには残す物が増えるばかり(いつもアマッチに食べてもらうのだけど、そのアマッチにも多過ぎたようだ)。

 イセエビをはじめチダイ・クロダイ・タチウオ・アオリイカ・マアジ等々の刺身、ヒラメの煮付け・タチウオの焼きもの・コショーダイのから揚げ・フライはアジなど3種類とサザエの壺焼き2ケという質量ともに豪華絢爛らるもの。後で聞いたら1000円ほど値上げをしたので気を使ってくれた模様。いままでどおりの料理だけでも適当な料金だと受け止めていたので、そのままフツーに値上げしてもらっても全然かまわないのにネ。料理がいつも以上に余ってしまったところに、地元の夫妻が合流してくれたので夕食後をいうのに無理やり食べてもらいながら、ご主人大好きなアマッチのチョー高級白ワインを共に呑ませてもらったヨ。ボクが用意した「天狗舞」の大吟醸の生酒は甘すぎたものの、ヒラメの煮付けなどのマリアージュがピッタリだったネ。

 タイなどの刺身は予告どおりにユウ君がカルパッチョにしてくれたので、刺身そのものばかり食べるよりずっと食べやすかったネ。もっともボクはたくさんは食べられなかったけど、皆さんがきれいに食べ尽くしてくれたヨ。さらにイセエビのみそ汁やおにぎりまででてきたけど、ボクには無理だったネ(大好きなおにぎりは翌朝食べ、さらに昼ごろおやつとして最後の1個を食べたヨ)。

 ともあれボクにみならず、皆さん腹イッパイ! 翌日は昼食抜きに夕方帰宅しても空腹感なし。

【釣り部】夏合宿の予定  8月5~7日(金土日)

 当初は7月30日~8月1日(土日月)の予定を組んでいたのですが、「合宿は北見で」の北見が既に満杯ということでその1週間後でかつ曜日も変更せざるをえませんでした。北見宿代は1泊2食付きで8500円+税金です。

 1泊だけ・あるいは日帰りも含めて参加希望者は関谷まで連絡ください。