【聴く】石井・黒石両先生の最終講義

 大井田先生といえば、学大同期の石井・黒石両先生と共に学大の黄金期を支えたのは周知のとおり(中央大教授の宇佐美毅さんもいたのだから、スゴイ学年だネ)。

 石井・黒石両先生は大井田先生とは別の日に、お2人そろって最終講義をするそうです。もちろんボクも参加するけど、学生時代のように聴きながら眠ってしまうのではないかと心配です。

 

【石井正己先生・黒石陽子先生・大井田義彰先生 最終講義のご案内】

 

日 時:2023 年 2 月 19 日(日)13 時~18 時(12:30 より受付開始)
会 場:東京学芸大学 中央2号館(南講義棟)S410 教室

 

講義題目: 黒石陽子先生「人形浄瑠璃作品を「読む」ということ」
       

     石井正己先生「関東大震災 100 年」

 

◆アクセス
アクセス/キャンパスマップ|国立大学法人 東京学芸大学 (u-gakugei.ac.jp)
◆御参加申し込み方法
 対面・オンライン併用のハイブリット形式で実施します。
 参加ご希望の方は、2 月 13 日(月)までに、
https://forms.gle/eGVsGgAALRJGkHpQA からお申し込みください。

【聴く】大井田義彰先生の最終講義  『青銅』記念号発売

【大井田義彰先生 最終講義】


 日 時:2023 年 3 月 4 日(土)13 時~16 時(12:30 より受付開始)
 会 場:東京学芸大学 中央 4 号館(北講義棟)N410 教室
 講義題目:「透谷・藤村からどこまで来られたか」
◆アクセス
アクセス/キャンパスマップ|国立大学法人 東京学芸大学 (u-gakugei.ac.jp)
◆御参加申し込み方法
  対面・オンライン併用のハイブリット形式で実施します
  参加ご希望の方は、2 月 27 日(月)までに、
https://forms.gle/zioeDqMdZ3RQtZyS6 からお申し込みください。
 令和 5 年 1 月吉日
 日本語・日本文学研究講座
 東京学芸大学学芸国語国文学

 

@ 早いもンで大井田先生も定年退職とか、記念講義にはボクも(おそらく山田先生も)参加するヨ。先約がなければ(あっても)参加しましょう!

 ボクが赴任した時は大正ゼミの前ゼミ長だった城田クンからも問い合わせがあったとか、懐かしい顔が集まりそうだネ。

 

* 当日は『青銅』の大井田先生記念特集号が発売されることでしょうから、お買い求めください。ボクも長くて楽しい文章を寄せています。

  資金が乏しい『青銅』を支える会員にもなってください、詳細はヒッキー先生まで。

  学会の機関誌『学芸国語国文学』の記念号には山田先生が文章を寄せていますが、一般販売されるかどうかは不明。

【見る】放送大学「空間と政治」  原武史  新宿騒乱罪事件

 『大正天皇』(朝日新聞社)がけっこう売れた原武史さんが全15回を講義している放送大学「空間と政治」は面白いのでおススメ。つい先日終わったばかりだけど、近いうちまた再放送があるだろう。第12回に取り上げられた「空間」はボクの地元の国立で、国立という街ができた歴史が分かってナルホドだったネ。後半は新宿になって68年10月21日の国際反戦デーの映像が流されたので懐かしかったネ。「米タン阻止!」(ベトナムに「侵攻」するアメリカ軍に燃料をJRで送るタンクを新宿で阻止しようという運動)のために集まったたくさんの群衆(学生が多かったかな)が暴れたので騒乱罪が発動され、その場にいるだけで逮捕されるということになった。

 暴れた1つは、ボク等が駅構内に突入して線路上に降り、無限にある石ころをホームに整列していた機動隊に向けて投げつけたことだネ。それまで各地で一方的に弾圧されてきた(肉体的に圧倒されてきた)機動隊を圧倒してホームから追い出して、南口の道路上からも追いやったヨ。個人的には機動隊の楯で殴られて腕が上がらなくなったり、駒場にあった東京教育大学農学部(?)のキャンパス内で退去する機動隊に向かって罵詈雑言をくり返していたら、いきなり首をつかまれてツバを吐きつけられるという侮辱も受けたこともある(ツバの臭いが洗っても取れない感じが残って堪らなかったネ)。

 その時の体験をボクの生涯唯一の小説「イソップ新話」(退職記念の集まりで配布)にも記したけど、背景の騒乱罪事件を知るともっと分かる小説かもネ。ともあれこの武勇伝は何度かユウ君に話したけど、ボクのところに集まる仲間たちはおそらくボクと同じような体験をしたといつも思っているヨ。「遅れてきた青年」(大江健三郎)たちには同情するしかないネ。ボク等級友10名は進学試験を拒否したために2年いっぺんに落とされ(東大入試が中止になったため)、卒業後給与などで差別待遇を受けることになったのだけどそんなことはどうでも良かったネ。

 当時の友人たちとの結束は、未だに強い絆(きずな)で結ばれて集まり時々飲んでいるヨ。

 

【ヒグラシゼミ】2月18日 

 久しぶりにゼミやります。発表希望者が現れないので、こちらから未知の人にお願いしました。未知とはいえ、昨秋バフチンドストエフスキー詩学』(ちくま学芸文庫)の翻訳者・望月哲男さんから紹介してもらった人の博士論文を、ずっと拝読しているところです。

2月18日(土曜)午後2時~

学芸大第一演習室

発表者  千葉雄(ゆう)

 (博士論文)「ドストエフスキー文学にみる内在性と超越性:

 ミハイル・バフチンポリフォニー論と小林秀雄の洞察の実存論の比較研究」

 発表のねらいは小林秀雄を例にしつつ、バフチンを理解してもらうことですが、実際にどうなるかは千葉さんと検討していきたいと思います。

 

@ オンライン併用ですが、詳細は日にちが近づいてきたらブログに記載します。

 対面参加の人には入構許可証をお送りするので、セキヤまでメールください。以前お送りした人は日付を変更してプリントしたものを守衛室で提示してください。

【読む】柄谷行人以外の読書  ヴァージニア・ウルフ  「走れウサギ」  歴史書

 先般、現在読んでいる本の名を並べようと思いながら、柄谷の1冊だけで1000字を超えてしまって他の本について記すことができなかった。

 柄谷については、このところ『力と交換様式』『世界史の構造』という原理的な著書を出しているけれどこの手のものは関心がない。ボクが読んでいるのは1990年刊の『終焉をめぐって』で、柄谷も「あとがき」で言うように「文芸評論」だから楽しめているのだネ。それにしても柄谷らしい難しさをともなうので、分からないことが出てくると知っていそうな仲間に訊くことにしている。巻頭論文の「1970年=昭和四十五年」で

 《むろん明治維新そのものも「再現」である。つまり、それは「王政復古」だった。フランス革命と同様に、明治維新には、古代の意匠が動員された。》(39ページ)

とあるけれど、日本のことは分かるものの「フランスと同様に」と言われても「何言ってんのか分かんない」(サンドウィッチマンの冨澤の名ゼリフ)ので、フランスものの質問はいつも通り西村友樹雄さんにお願いした。自分の知識だけでなく調べたことも含めて懇切丁寧に種々教えてくれたヨ。

 

 最近読み続けている他の本はアウエルバッハ『ミメーシス』の最終章「茶色の靴下」で、ヴァージニア・ウルフ灯台」論だネ。この大著は昔から少しずつ読んできたけど、ありがたいことに全20章それぞれ別の作品を論じているので読みたい章をツマミ食いしているのだネ。ウルフは以前記したように「ウェイ夫人」を読んでいたけれど、3分の2くらいの所で飽きたので放置してあるヨ。《意識の流れ》を体験しようとしたけど、そういう書法自体に面白さを感じずにむしろ読みにくさばかり目立ったネ。

 小説は先般記したとおり、アプダイク「走れウサギ」を少しずつ読み進めている。別にウサギ年だからというわけじゃなくて、読書に倦(う)んで本棚から新鮮さを求めて手に取ったのが機縁だネ。そのせいかヒグラシゼミがらみで用意したユウミリ(柳美里)の方は放置したままだ。

 

 ごく最近は神野志(こうのし)隆光「古事記日本書紀」(講談社現代新書)をチョッとずつ。昔からの関心だけど、この書は詳しすぎてあまり楽しくないネ。「古事記」や「日本書紀」そのものも身近に置いてあるものの、なかなか手が伸びないネ。呉座勇一さんのベストセラー「応仁の乱」は面白いけど、熱中しすぎないように距離を置いている。中央公論者などの『日本の歴史』シリーズは、ほぼ読み終わった鎌倉時代を中心に摂関時代や下剋上の時代などをツマミ読みしている。歴史は面白くていけない。

 (また1000字を超えてしまったので、またネ。)

【読む】崎山多美

 朝日新聞の読書欄が数年前から未読のまま保存されているのは記したことあるけど、先日去年の9月24日のものが出てきたので月一で通う国分寺の病院に行く時に持参して読んだ。「つんどく本を開く」という欄を温又柔(おん・ゆうじゅう)という人が書いているのだけど、そこに崎山多美の名前が出てきたのでドキッとしたヨ。あまり知られていない沖縄の作家だけど、むかし複数の大学院でテキストにした『沖縄文学選』で知って目取真俊の次に読みたい作家となった。

 のみならず立教大の学会に講師として崎山さんが呼ばれた際に、講演後石川さんが崎山さんに紹介してくれたのでビックリ喜んだヨ。そんなこともあって崎山さんの長編を入手したものの、目取真俊の三巻本ともども未読のままなのは残念だ。これを機に読みたい気持が湧いてきているヨ、目取真もネ。

 そういえば立教院生が崎山作品で発表したレジュメをもらったので、作品を学大図書館でナオさんにコピーしてもらったのに、これも気にはしながら放置したままなので今度こそ読もうと「決意」しているヨ。レジュメを読んだ感想はメールで送ろうとも当時から決めているのだけどネ。

 目取真俊は何度かおススメしたことがあるけれど、崎山多美の作品を見かけたらぜひ読んでもらいたいネ。テキストにした『沖縄文学選』がまだ出ていればいいのだけど、絶版でもアマゾンで探す価値があるヨ。

【呑み部?】就職祝いなど  和多花(国分寺)

 まだ公表できないため名前は伏さざるをえないので、愛称の頭文字のjと記すネ。学大の修士を出て他大学の博士課程に進んで博士号を取得して人だけど、博士号を取るまでも取った後も苦労続きだったので就職が決まったと聞き、ことのほか嬉しいネ。他大学から学大修士課程に入学したのだけど、能力の高さに驚いたのを覚えている。あまり一緒に呑んだ記憶はないけれど、昨夜は例外的によく呑んで楽しんでくれたようで、これも嬉しいかぎり。一緒に呑んだ愛称N君(たくさん本を贈ってもらったのでそのお礼で誘った)という学大院同期がいたせいもあってからだろうネ。

 N君も他大学で博士号を取得した人だけど、ヒッキー先生と同じように若いのに次ぎ次ぎと本を出しているパワフルな人。ジャンルを超えて論文を発表している活躍ぶりはご存じの人が多いだろうけど、デビュー論文からして文章力にも秀でた人だネ。ヒグラシゼミでもボクの守備範囲の作家ながらもボクが敬遠していた作品を取り上げて、読み方など種々教えてくれた実力者。

 当初はボクが釣り部その他でもよく利用している中野の「第二力酒蔵」を予定していたけど、3名だからというので油断していたら予約が取れなかったため、急遽国分寺の「和多花」に変更。「第二力酒蔵」は新鮮な刺身で突出した店だけど、「和多花」は素材のレベルの高さがスゴイ店で釣り部で何度か利用したことのある店。昨夜はフグが中心で刺身・から揚げ・鍋をはじめ、ボクの大好きな白子酢やアワビの肝和え・ウナギの柳川・サクラエビかき揚げなどをツマミにして甲州ワインと空腹では酒は飲めないというjはノンアルコール・スパークリング・ワイン(ボトルでというのが笑える)で乾杯。フグとウナギの両方が楽しめるところが「第二力酒蔵」にはない取り得の店だネ。

 久しぶりに飲んだ甲州ワインは、いつもアマッチが呑ませてくれるフランスの白に比べてずっと辛口だったので驚いたネ。続けて呑んだ竹筒入りの日本酒はことのほか美味で飲みやすかったせいか、jも加わって2合入りを少なくとも3本(ハッキリ覚えがない)飲み干したところで、4時間半を超える祝いとお礼の呑み部は終了となった。

 アッという間に終わった感じだったほど、楽しく・美味しい時間だったヨ! 心残りは最初からカラスミを注文するつもりでいたのに、お腹がいっぱいで食べられなくなってからと思っているうちに忘れてしまったこと。ユウ君お手製のカラスミが絶品だったので、それと比べてみたかったのに残念だったけど次の機会を待とう。

 先週はユウ君ペアと呑んでいるうちに、最後の5分ほどは寝込んだらしく記憶を失ったしまったので心配していたけど、昨夜は最後まで意識はシッカリしていたヨ。でも帰宅してからは仕事机に座ったまま寝込んでしまい、目が覚めたら午前2時だったネ。