2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

意外に読めた中野の小品

「善作の頭」などすぐに議論が尽くされて早く終わるだろう、という予想を裏切って充実した時間となりました。 何よりも予想を裏切って(?)レポ二人が議論を挑発する読みを提出できたからでしょう。 李さんの権力批判的な読みと半田クンの成長譚的読み、そ…

林芙美子の次は小川洋子

恐れたことが起こってしまいました。 あのアオキがまた蒸発してしまいました! (レポーターの一人なのに!) 脂肪分が多いせいで蒸発しやすいのでしょうか? 以前も昭和ゼミだったかのレポの際に、やはり蒸発こきました。 すぐ「蒸発」を「こく」のが彼のア…

吉行も面白い!

忙しくて昨日の昭和ゼミは何をやったのか、すぐには思い浮かばないほどです。土日と2つの学会に参加した疲れもあるからでしょう。週に1度は休め、というキリスト教の教えは真っ当です。 さて吉行淳之介「樹々は緑か」だと思い出しました。レジュメそれぞれ…

16日は「牡蠣」です!

勘違いしたまま、「河沙魚」とこのブログの授業案内とホワイト・ボードに書いてましたが、正しくは「牡蠣」です。 「河沙魚」もやりたいネ、と授業の時に言っていたら、そのまま書いてしまいました。 受講者はお互いに連絡し合って、「牡蠣」を読んでくるよ…

高見順、最終回は「滑稽的」

他にやりたい作品があったのだけれど、関谷の多忙のため別の作品を用意できなくて申し訳ありませぬ。 高見順の後は中河与一で、最初は「赤い薔薇」です。

林芙美子の次は、小川洋子

できれば来週16日で芙美子さんとお別れして、30日からは洋子さんと新しい関係を築いていきたいと思っています(23日は休日)。 洋子さんでもモツ(内臓)系のテクストなので、気持をしっかりもって付き合ってくらさい。 テキストは『寡黙な死骸 みだら…

高質な議論で盛り上がる

「魚介」は長い割にはさして面白くないテクストという前評判でしたが、書道科の黄金ペア(?)のレベルの高いレジュメのお蔭で刺激的な議論ができました。例によって終わったのが6時半過ぎでしたが、途中までしか居られなかった人は可哀想なくらいの議論で…

「広重」を面白く感じさせてもらえました

内海クンの綿密な先行研究紹介と自説発表、それに留学生としては明快な読みを提起したユさんに挑発されつつ、熱の入った議論が展開されました。ユさんに対しても遠慮なくツッコミが入ったのも好印象で、一人前の院生として同等に接するという姿勢は共感でき…

メタフィクション  小川洋子  吉行淳之介

小川洋子「失踪者の王国」、レポがそれぞれの異なる読みを出したので問題点がはっきりしました。 洋子は春樹の影響をそのまま取り入れるので、メタフィクションの方法を真似てみました、という感じのテクスト。 「私」が語ったものがそのままテクストとして…

充実した議論が6時半まで

先週もそうだったのですが、授業時間が終わっても約1時間延長して議論が続いています。レぽを中心とした参加者の実力の現れでもありますが、林芙美子のテクストの力の証明でもあると思います。2つの作品だけでそう言い切るのは早計かもしれないので、来週…

カメヨン  

佐藤クンの発表は前振りの話題を結論にしてしまう過ちで、これは論文になりません。 カメヨンは相変わらず大風呂敷を広げて大空を駆け回る発表で(アインシュタインもビックリ!)、自身のレジュメに引き合いに出されているイカロスのように失墜寸前の内容で…

5日は授業決行!

レポのミドリはん(韓イさん)から学祭で休講ですか? と聞かれので、院生が学祭で浮かれている場合じゃない! と返信しました。休講と勘違い(期待)しているヒトは授業決行の連絡を他の院生に回して下さい。 作品は「嗚呼いやなことだ」です。