2012-07-04から1日間の記事一覧

乱歩「赤い部屋」

師範代のクリマン(栗田クン本人によると、「クリエイティヴ・マン」の略で流通している略語ながら、あまり良い意味ではないそうな)の専攻する乱歩を、乱歩にピッタリのアイ〜ンとユっコリンが発表。 これに久々の西村クン(一橋大博士課程・フランス文学専…

「彼岸過迄」その2

新野見クンのデビュー発表。 自覚している通り、柄谷行人に依拠しながら切れ味の良い発表で、さながら新野見行人の講演会? ボクが学生の頃に読まなくなったの柄谷が連載していた「内省と遡行」や「探究」を読み込んでいるので、世代の違いを痛感。 ボクが面…

9日は岡本かの子「混沌未分」

16日は平常通りの授業で、ゼミもやります。 内田百輭「地獄の門」です。 学生の自主ゼミですが、ボクの好みとしては、自分の発表だけして他人のは聞かないヒトは歓迎しません。 毎回自分が発表者のつもりで用意していれば、実力が飛躍的に伸びるのは実証済…

次回は永井荷風「花火」

「元始、女性は太陽だった」に臨んだマダム・ジョジョだったが、実力不足は否めなかった。 子育てと勉強の両立はタイヘンなのは想像を超えているだろうけど、他にも別種の困難を抱えながらガンバッテいる学生もいるので、特定の学生を特別視することはしない…

次週は三島「海と夕焼」

「セメント樽の中の手紙」はイイ作品だけど、論じるとなると引っかかりを感じないので困る。 僚友・高橋博史の自信作(?)を読んだけど、論点にテクストが応ええていないもどかしさが残った。 他にも敬愛する石川巧さんの論もあるようだが、テクストのせい…