2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

合宿!!!

月曜(昨日)は久しぶりにヨッチャン(明治ゼミの卒業生)と研究室で話せた。 崩壊したクラスを立て直した手腕を評価され、付属に来る機会があるようだ。 火曜の今日は常連のアスパラ君が飛行機で突然飛んできた(近々来るという予告はあったけど)。 ボクが…

漱石終わって、来期は谷崎

「明暗」の最終回だったので、出席者にそれぞれの読み方・感想を述べてもらった。 皆さんが改めて漱石、特に「明暗」の面白さを語ったのも同感できるスゴイ小説という感じが強まるばかり。 面白いレポートを期待してります!

横光の「蠅」の新読みチャレンジ!  「焦点化」の資料あげます

「蠅」論は読み飽きた感じがしていたので期待せずに行ったら驚かされた。 Iさんの<蠅が馬の汗を舐めるのは、馬の労をねぎらっているのであり、死に行く馬への別れの挨拶だ。>という斬新極まる読みにはビックリ! 蠅の視点は昔から指摘されてはいるが、蠅…

30日の「明暗」で漱石は終わり  秋学期は谷崎潤一郎かな?

さすがに準備が行き届いたキッド君だけに、十分議論を深めることのできるレジュメだった。 「視点人物」よりも「内的焦点化」という言葉の法が有効だということが理解しやすい発表だった。 詳しくは安吾論で触れようと思う。

30日は秋学期の作家決め

林芙美子は以前演習授業で取り上げた時に、結構楽しめるテクストだと発見した気持だった。 「魚の序文」は意外に難しいテクストだから、レポが二人それぞれの苦労した模様が伝わってきた。 サナエちゃんのレジュメの遅れは先が思いやられる。よほど自己チェ…

31日は横光の「蠅」です。

芥川の「藪の中」を表現コミュニケーションの二人が発表した。 いつも感じることだけど、国語の学生とは異なった発想が面白い。 今は流行らないコテコテの「真相探し」をやって見せたAさんには考えを煮詰めていく力を感じたけれど、如何せん参考にした資料の…

レポート締め切り

レポートの締め切りは8月16日午後3時ということにします。 (この時日には研究室に居るつもり。) 教員が事務に成績を提出する締め切り日ですから、遅れると×です。 つまりギリギリの時日ということ。 未完成でも、できたところまでを出すように。 残り…

24日は青野季吉「自然生長と目的意識」です  レポート締め切り  教室の鍵

いちおうの確認のために記しました。 青野は芥川賞受賞した聡(そう)の親父ですが、知ってた? 親子してあまり読まれないからなぁ〜。レポートの締め切りは8月16日午後3時ということにします。 教員が事務に成績を提出する締め切り日ですから、遅れると…

24日は芥川龍之介「藪の中」です

記事の更新は済んでいたと勘違いしていました。ゴメン! 記憶で言いますと、明日24日は「藪の中」だと思います。 最終回の31日が何かは思い出せませんが。 スミマセン!

来週は試験だヨ〜!

昭和文学をやってきたけど、テキスト収録作品はすべて読んだので永井荷風の昭和期の傑作「墨東綺譚」のプリントを配布しておいた。 様々な時代の様々な場所の<女>を描き続けた荷風であり、「断腸亭日乗」という近代日記文学の最高峰(一葉の日記と併称して…

次回は林芙美子「魚の序文」

内田百輭「地獄の門」は「わけがわからん」という反応もよく分かる、テクストとして捉えどころの無いもので困った。 学内文書作成疲れで熟睡してから行ったら、レポ二人を始めミンナも困ったような素振りだったのも当然か。 随筆か小説か? という問題もレポ…

次回は久米正雄でした

前回、次回の予告が間違っていました。 正確には久米正雄「私小説と心境小説」です。 訂正してお詫び申し上げます。

次回は永井荷風「墨東忌奇譚」(ボクの字が出ない)

中島敦はテクストを読むこと自体が難しいようで、特に「名人伝」は難解な漢字が続出するので読めてないことが判明。 例えば飛衛の「許」(もと)や「とう尾」(漢字が出ない)の一振りくらいは覚えておいた方が恥をかかずに済む。 中島研究の後輩の「紀昌は…

16日は内田百輭「地獄の門」でした。

前回の記事では作品名を忘れてましたが、上記のとおりです。 文庫にも入っていて『百輭随筆集』とかいう文春文庫(?)に収録されている、と聞いた記憶はありますが、ボケ加速中の身なので信用しない方が無難です。 でも、16日は海の日という祝日ですが(…

岡本かの子「混沌未分」  マッチン頑張れ!

恒例の感想を述べた中で、前ゼミ長のサットマンが言った言葉が、今回のレジュメの素晴らしさを明かしている。 この作品は昨年夏のヒグラシゼミでも発表を聴いたのだが、その際にサットマンが思ったのは「何も伝わってこないし、何も残らない」レジュメだった…

三島「海と夕焼け」は面白い   次回は中島敦「名人伝」

とても好い味わいの作品なのだが、その好さを解き明かしてくれている先行文献が無い。 小埜裕二さんの論があるが、キリスト教か仏教かというツマラナイ問題に囚われている。 そういう中で、レポが何とか自分の読みを作ろうとして結果を出してきたのは感心! …

荷風は面白い!

問題の「花火」で荷風(文学)の学習。 やはり自己韜晦や自虐という面と、公開しないという前提の「断腸亭日乗」で開陳している現実批判の強さという面を前提にしないと、荷風文学の奥行きが見えてこないと思う。 次回は青野季吉「自然生長と目的意識」。

次週から「明暗」

「彼岸過迄」も3回目なのであまり議論が進まないと思っていたが、レポ二人が話題を提供しうるレジュメを用意したので充実した討論ができた。 学生がスゴイのか、漱石(テクスト)がスゴイのか?

法律の言葉と文学の言葉(その2)

前に「法律の言葉と文学の言葉」という題で始めたものの、中途で止めたままなのが気に掛かっている。 暴風雨で中央線が止まったので記し始めたものの、午前1時半頃だったか開通したので止めたしだい。 気掛かりではあったものの、それ以上に気掛かりなこと…

先週できなかった梶井基次郎「愛撫」論から。 大正末のボードレールの小ブームの中に、富永太郎・小林秀雄等とともに梶井もあった。 『悪の華』冒頭「読者に」の最終聯に≪これぞ、倦怠。≫というフレーズがある。 テクスト中の「アンニュイ」がこのボードレー…

乱歩「赤い部屋」

師範代のクリマン(栗田クン本人によると、「クリエイティヴ・マン」の略で流通している略語ながら、あまり良い意味ではないそうな)の専攻する乱歩を、乱歩にピッタリのアイ〜ンとユっコリンが発表。 これに久々の西村クン(一橋大博士課程・フランス文学専…

「彼岸過迄」その2

新野見クンのデビュー発表。 自覚している通り、柄谷行人に依拠しながら切れ味の良い発表で、さながら新野見行人の講演会? ボクが学生の頃に読まなくなったの柄谷が連載していた「内省と遡行」や「探究」を読み込んでいるので、世代の違いを痛感。 ボクが面…

9日は岡本かの子「混沌未分」

16日は平常通りの授業で、ゼミもやります。 内田百輭「地獄の門」です。 学生の自主ゼミですが、ボクの好みとしては、自分の発表だけして他人のは聞かないヒトは歓迎しません。 毎回自分が発表者のつもりで用意していれば、実力が飛躍的に伸びるのは実証済…

次回は永井荷風「花火」

「元始、女性は太陽だった」に臨んだマダム・ジョジョだったが、実力不足は否めなかった。 子育てと勉強の両立はタイヘンなのは想像を超えているだろうけど、他にも別種の困難を抱えながらガンバッテいる学生もいるので、特定の学生を特別視することはしない…

次週は三島「海と夕焼」

「セメント樽の中の手紙」はイイ作品だけど、論じるとなると引っかかりを感じないので困る。 僚友・高橋博史の自信作(?)を読んだけど、論点にテクストが応ええていないもどかしさが残った。 他にも敬愛する石川巧さんの論もあるようだが、テクストのせい…