2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

野間宏

実に久しぶりに野間宏、それも「顔の中の赤い月」を読み返した(それにしても「真空地帯」とはエライ違い)。 予想以上に読みにくかったので、改めてショーモナイ作家・作品だと叫びたくなったものの、ガマンしているうちに読めるようになった。 文学史的に…

篠崎美生子女史の龍之介論集成

土曜の学会会場で鏡花の資料をお送りしたばかりのケイコ先生(鈴木啓子さん)に出会い、そんなことなら手渡したのに(送る手間が省けたのに)とビミョーな気持だった(ケイコ先生は学会無視の人かと思っていたので)。 学会日の直前に落掌したミオコ先生(篠…

昭和文学会春季大会

何と6月10日は、実は昭和文学会とヒグラシゼミが重なっていた。 先日の近代文学会へ行く途次、ヒッキー先生に会って指摘されたのだけれど、あるいは昭和の学会があえて参加する程の興味が無かったので無視したのかもしれない(ボケてて記憶はが不明確)。…

学会(2日目)

2日目 ヒグラシゼミ常連のナオさんから午後から参加の連絡を受けて嬉しかったナ。 院生には学会に参加するのは当たり前だと指導してきたので、カッコ付の「院生」であるナオさんが「その気」になってくれたのは収穫。 のみならずもう1人の常連のルージュ君…

日本近代文学会、春季大会(1日目)

1日目 会場が4つに分かれて種々様々な企画・発表が聴けるなんて、隔世の感で嬉しい驚き。 ボクが運営委員や昭和の会務委員をやっていた頃は、企画や発表者不足で頭を悩ましていたものだから。 黒岩裕市クンや山根龍一クンが檀上に立つという第四会場も聴い…

6月のテキスト

6月10日(土曜)午後2時〜 東京学芸大学国語第一演習室 テキスト アンドレ・ジッド「純粋小説論」と「贋金造り」(一部) 発表者 西村クン(一橋大院博士課程)@ 参加希望者は関谷まで連絡下さればテキストを送ります。

松本清張「父系の指」

清張を研究したいというテイミンさんが、発表作品を「或る『小倉日記』伝」から「父系の指」に変更したのは結果的にお手柄だった。 両作品を読み返した印象では雲泥の差があり、前者は確かに清張としては抜きん出たレベルの作品だと思ったけれど、面白そうな…

龍之介「杜子春」

(呑み会のことを記したら、授業の感想も書いたものと思ってしまっていたので、遅まきながら。)もう龍之介で演習をすることは無いと思っていたけれど、中国の留学生の希望で「杜子春」を取り上げることになった。 「龍之介が生きていても、生涯芥川賞は取れ…

法政大学呑み会  中沢けい  須貝千里  群像新人賞・評論部門

17日の夜は法政大学の非常勤講師接待のパーティと日本文学科だけの二次会で呑みながら、いろんな人との会話を楽しんだ。 残念ながらダンちゃんが熱狂的に支持している島田雅彦センセイは参加していなかったので、ナマの島田雅彦さんとは話せなかった。 個…

大井田義彰(編)『教師失格 夏目漱石教育論集』

元同僚の大井田さんから漱石のエッセイ集を贈られたので紹介したい。 同僚だったからというだけでなく、また東京学芸大学出版会(1500円)から刊行されているからというだけでもない。 最近漱石について話をしたばかりだけれど、これは漱石に関する本と…

デビッド・リンチ  「忘れてしまいたいこと」

朝日に毎日連載されている鷲田清一さんの「折々のことば」は最近苦戦しているようで、あまり心に残らないもの続きの印象だ(残っているものは近いうちに紹介する予定)。 その代わりというわけではないけれど、楽しく読んでいる北方謙三の連載「語る――人生の…

同窓会、補遺

マチネからソワレまで10時間近く一緒にいながらも、どうでもイイ話題ばかりで愉しく充実していた一例として、先ほど当日の参加者に送った「抜歯報告」を貼り付けておきます。 というのも、この欄で以前にも歯痛の悩みを記したことがあるからでもあります。…

大学クラス同窓会  武相荘  白洲正子・次郎  小林秀雄

12日は大学入学時(1968年)の仲間の集まりでマチネ・ソワレの部それぞれ6名(1名が入れ替わり)で愉しい時間を過ごした。 昨秋計画されたものの、松山で弁護士をやってる仲間が仕事のために参加不可となり、直前には別の仲間が孫の世話を引き受けざ…

小池百合子は危険  都知事として国歌斉唱を強制  「君が代」ではない国歌を!

昨日の朝日新聞「ニュースQ3」の記事を読んで驚いた・・・けどヤッパリそうかな、とも思い返したものだ。 今年の都立看護専門学校の入学式では、昨年までの歴史を否定して式典で国歌斉唱が取り入れられたというのだ。 小池が議会で「要望」したのを受けて…

「英雄たちの選択」  高田屋嘉兵衛  榎本武揚  EQ  スーパーラーナー

このところ一押しの番組では北海道を舞台に活躍した人物を取り上げているようだ。 先週は高田屋嘉兵衛で(ブログを更新しながら?)見ていたので内容把握が疎かだったので、改めて今朝の再放送を見た(けど寝過ごして後半のみ)。 それにしても高田屋という…

法政大院生のヤル気

(まだ仮ながら)受講生13人の中10人が留学生ということで授業の充実が心配だったものの、まったくの杞憂だったのでひと安心。 3回目の今日は少々欠席者が目立ったけれど、修士課程の今どきから修論の中間発表的なものを課しているためでもあったと聞い…

前橋の土地問題  進藤栄吉  深代民江(福島民江)

(6日深夜の記事+書き加え) BSプレミアムで坂手洋二作・演出の再演「くじらの墓標 2017」を観ながら(聴きながら)プロ野球のことを書き止めたのだけれど、まだ時間があるので別のことを書いておこう。 捕鯨問題にからむ作品なので、とても重い印象…

プロ野球  日ハム復活!  阪神優勝!

野球や音楽のことについて書いているとキリが無いので控えているけれど、このところ嬉しいこと続きでガマンできない。 それというのもやっと日ハムが勝ち始めたのと(今日は延長12回で負けたけど)、阪神が期待以上に勝ち続けているからだ。 何よりも糸井…

matto(マット)  紅蘭(ぐらん)  桑田真澄

4日の記事に真面目なことを記してしまったのでチョッと気持が落ち着かない。 クダラナイことを書いてバランスを取っておきたい。 紅蘭という草刈正雄のバカ娘のことは以前記して、父親にイタク同情したことがある。 その後も時々この無芸な(美女でもない)…

北朝鮮包囲網  戦前のABCD・日本包囲網  トランプ・金正恩オバカ同士の対談歓迎!

釣り部の帰りの車内でユウ君と話したのは、北朝鮮の大馬鹿ぶり・オバカぶりを笑ってばかりいられないだろということ。 他人(他国)を笑う前に自分(自国)を顧みるように自覚(強調)してきたのは、例えば中国の文化大革命で無知集団・紅衛兵が旧指導部を粛…

いんきん田虫、補遺  金子光晴

釣り部でも田虫の話題が出ましたが、紹介した金子光晴のエッセイ「どくろ杯」(以前は中公文庫にあったけど)の記事にはオモシロい落ちがあったのを言い忘れていました。 実際の記事どおりに引用しておきます。当時「牛込のボードレール」と呼ばれていた金子…

6月は10日

10日の土曜に決まり、レポがニシムラ君なので出し物はジッド関係です。

5月はお休み

発表希望も無いし、3・4月にガンバッたので5月はお休みとします。 5月で唯一空いていた20日に、三好行雄師の命日の集まりが入ったため休止が決まりました。 13日は昭和文学会の研究集会、27・28日は近代文学会の春季大会でお会いしましょう!な…