2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「赤毛のアン」  茂木健一郎  脱税する心裡  村岡花子

たびたび紹介している「100 de 名著」が「赤毛のアン」を取り上げ、茂木健一郎が意外に的を突いた解説をしているのに、取り上げないまま最終回を迎えてしまった。 とはいえ水曜早朝と昼時に同じ再放送があるので、最終回だけでもご覧下さい(いずれ再々放…

松本清張  谷崎潤一郎

「断碑」という考古学者をモデルにした作品で、前回発表した「菊枕」と同様にコンプレックスをバネに振り回される性格悲劇(ボクなりの規定)のパターンだ。 いつも言うとおり、清張の作品に文学性を感じないボクとしては論じようがないし、発表に対してもあ…

松本人志の安田淳平さんへのバッシング

日曜だからというわけではないけれど、ションベンで何度か起こされながら遅く目覚めると(10時ころが多い)、すぐにテレビを点け寝たまま起き上がれるまで見る習慣になっている。 (その理由の1つは、別のテーマ(?)で展開したいので、詳細はその時に。…

グレオリオ聖歌の演奏者

以前グレオリオ聖歌のレコード推奨版の話をした時に、演奏者を調べる手間を省いてしまったけど、レコード・プレイヤーをゲットしたのをきっかけにレコードを整理し直したら、その盤を見つけたので改めて紹介します。 サン・ピエール・ド・ソレーム修道院聖歌…

11・12月の発表者募集!

11月あたりに期待していた津久井クンが、個人的な事情が発表が先送りになった。 11でも12月でも発表希望者がいないかな? 現職教員が多いので皆さん多忙でその余裕がないようで、主催者としても困っているのが現状。 月に1度というペースがそもそも無…

ジャミラは女王様

そう言えば最近ジャミラのネタを書いてないよネ。 期待している人もいるようなので、この辺で1発。 もちろんジャミラ・ネタなら書ききれないほどあるけど、キリが無いからネ。 今日はジャミラがパートで働いている勤務先の資料を印刷しろと言うので、言われ…

安田淳平さんと渡部陽一

安田さんが生きていたこと! 無事帰国すること! 他人事(ひとごと)ならず近年にない喜びを感じている、などと記すまでもあるまい。 40ケ月にわたって耐え続けたその精神力には圧倒される、奥さんに「身代金を払うナ!」という隠されたメッセージを送った…

清岡卓行「サハロフ幻想」

順序が逆になってしまったけれど、前々回の清岡作品。 今ではほとんど読まれることもない印象の清岡作品を、留学生が研究するというのだから嬉しい、というか有り難い。 とはいえ発表者のワン(王)君が大連生まれと聞けば、清岡を選択した理由は分かりやす…

学芸大の教員  片山さつき

昨日はヒグラシゼミで学大に行ったのだけれど、土日のおかげで教員と顔を合わすことがないのは救われる。 クレイ爺のセクハラ・パワハラを追及したのを契機に、当時の村松泰子執行部と対決したことを通して、多くの教員に対して強い不信感を抱いたのは吾なが…

ららら・クラシック  バッハ「ゴルドベルク変奏曲」  ラジオ放送大学「西洋音楽史」  岡田暁生

今までにも複数回は推奨した番組だけど、19日夜のバッハ解説は実に素晴らしいもので感動したと言っていいくらい。 木曜午前10時25分から再放送があるので、ぜひ録画するなりして見てもらいたいネ。 バッハのスゴサが初めて理解できた気になったヨ。 作…

泉鏡花「縷紅新草」

修士論文に取り組んでいる最中の院生や・学会の仕事が重なってしまった院生はともかくも、研究のための知識を吸収したり・テクストの読み方を身につける修練を積み重ねなければならない時期の院生が、気軽に授業を忌避していては将来が期待できない。 目先の…

24日は清張、31日は潤一郎

10月24日は松本清張「断碑」(新潮文庫『或る「小倉日記」伝』などに収録) レポはテイさん 31日は谷崎潤一郎「金色の死」 レポはヤン(楊)クン @ 清張は三島由紀夫がまったく認めない作家だった一方で、「金色の死」は三島が絶賛した作品なので、三…

次回の予定

まだ先のことですが、次回の予定が決まりました。 12月29・30日(土日) 内房(館山など)@ 参加希望の方はイチローまで連絡下さい。

10月20日の確認  太宰治「富嶽百景」

10月20日3時〜(2時からではないので注意!) 学大国語科第二演習室(2階) 太宰治「富嶽百景」 レポ 設楽大クン(都内私立校教員)@ 前回に続いて周知の著名作品ですが、高田先生の「網走まで」論のような驚くべき緻密さにどこまで近づけるか。

清岡卓行「サハロフ幻想」  泉鏡花「縷紅新草」  テクストの《読み》

参加者がいつもより少なめ、ケガのセンさんはともあれ、研究に臨む姿勢が消極的(セコイ)なせいでなければイイのだが。 清岡の小説(それもチョッと長め)からは得るものが少ないと決め込んで忌避したとすれば、とんだ思い違い。 課された作品が何であれ、…

ボート出ず  タイもカサゴも

13日は船宿に着いて海を見たらスゴク荒れていたのでイヤな予感がしたとおり、ボートは出せないと言われてガッカリ。 もちろん荒海に漕ぎ出す恐怖からホッとした気持も大きかったかな。 仕方ないのでむかし通った三崎港へ、今のブログの顔写真の釣り場で生…

不要本の引き取り手が判明

山口昌男編著『説き語り論』とかいう本は記憶どおりクリマン君に上げる約束だったので安心したし、20日のゼミの際に渡せることになった。 「彼岸先生」の上げる相手も判明、一件落着だネ、まだそれほどボケちゃいないゼ。 お騒がせしました。

レコード・プレイヤーをゲットしたヨ!  TEACは言葉足らず?  モーツァルトのピアノソナタ  グレン・グールド  リパッティ

レコードはクラシックとポピュラー全部で70枚くらいあるのだけれど、10年ほど前にプレイヤーが故障してから聴けてない。 音楽はオープン・デッキ、カセット・デッキ、ブルーレイ、DVD、CD、ビデオ等で聴けているのでほぼ満足しているものの、ボブ・ディ…

13日にボート釣り

10月13日(土曜)7時半発(東京組)と9時発(宇大組)に出船して、それぞれカワハギとクロダイを狙う。 神奈川県金田湾のボートは2人乗りで4900円だから、それほど高価ではないと思う。 14日は三崎港辺りの堤防で五目釣りの予定。 宿の1泊2食…

むのたけじ  「たいまつ」

朝日新聞の夕刊で「むのたけじをたどって」という連載が続いている。 とはいえ若い人たちには馴染みのない名前だろうけれど、戦争中に朝日が戦争協力的な記事を載せていたことに憤慨・反省して、敗戦と共に朝日新聞社を辞したという反骨の伝説を持つ人。 実…

太宰治「女生徒」

公房ファンの古平クンが太宰とは意外、でも「女生徒」なら小説作法として得る所が大かも。 ボクの昔の論(『シドク 漱石から太宰まで』所収)でもジョイスの「意識の流れ」を意識した可能性を指摘したけれど、太宰は「ユリシーズ」を読んでなくても耳学問で…

島田雅彦「彼岸先生」の引き取り手は誰?

漱石の「こころ」を意識したという「彼岸先生」がダブっていたので、文庫の方をタミルさんに上げると約束したと思っていたら、人違いだと言われて困っている。 では誰に上げる約束をしたのだろう? 女性だった記憶は残っているのだけれど・・・ 該当する人は…

志賀直哉「網走まで」  高田知波

高田知波さんの講演をしていただけてハッピーそのものだった、ボクだけでなく参加者全員が。 とりわけヒッキー研究室の学部生たち10数名が、これだけ高水準のテクスト分析を啓蒙的に解説してもらえたのだから、幸福な船出につながるはずだ。 学部生も質問…

乱歩「押絵と旅する男」

ますますボケ進行が勢いを増したのか、授業記録を記すのを忘れていた。9月26日は秋学期の初日だったけれど、顔合わせだけで終るという無駄を省くために杉本クンに活躍してもらった。 日にちが経ったので細部の記憶は薄れているけど、立教院などでも取り上…

6日の予定

6日は建物全体が6時半に停電になるという情報が入ったので、早目に切り上げます。 やまなし文学賞を受けた論文集は『姓と性』の誤記でした、ミチル姉さんのご指摘で訂正させていただきます。 名前とジェンダーについての論集ですから、「姓」でなければい…

10月6日の確認

10月6日(土曜)午後2時〜 学芸大学国語第一演習室 志賀直哉「網走まで」 (テキストは各自ご用意下さい、新潮文庫『清兵衛と瓢箪・網走まで』など) 《講演者》高田知波先生 (講演ですが、あとで質疑応答の時間をタップリ用意してます) @ 数冊ある高…

沖縄県知事選挙  台風の爪跡  他人の痛み

沖縄知事選は、また基地を容認する安倍政権のイヌが復帰するのかと悲観していたけれど、翁長前知事の遺志を継ぐ玉城デニーさんが当選したので、最近にない快挙に快感満載だったナ。 さすがに騒音からアメリカ兵のレイプ事件まで種々の被害を強いられている沖…