2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

仲間の法要  全共闘運動

ところでルオー展にはわざわざ出かけたわけではない。 「フランスに行きたしとおもへども フランスはあまりに通し」と歌った朔太郎じゃないけど、多摩地区に住んでいう身には「都心(新橋)はあまりに遠い」のだナ。 今回は保土ヶ谷で大学同期入学の友人の四…

法政大学江戸東京研究センター シンポジウム「文学と東京」  田中和生  山田夏樹

25日のシンポジウムに行ってきた. 昨年度の受講者で今年は茨城県の公立校の教員になっているという須藤クンも参加すると聞いていたので、彼に会うのも楽しみだった。 母校のシンポだけでなく12月の昭和文学会の催しにも参加するという意欲を聞き、とても…

芥川龍之介「六の宮の姫君」  篠崎美生子

レポのリュウさんは文学専攻ではないとのことなので、文学研究の方法やレジュメの作り方がまだ身についていないのが明らかになったものの、来日して間もないとのことなので今後の発奮を期待したい。 日本語のレベルも自覚してアップしていかないと、修士論文…

山田夏樹  中沢けい  法政大学江戸東京研究センター

もっと早く記して周知させなければいけなかったのだけど(ゴメン!)、明日ナッキー山田クンの講演が聴けるヨ。 11月25日午後2時40分から、法政大学市ヶ谷田町校舎5階「マルチメディアホール」(新宿区市谷田町2−33) 《学部とは線路の反対側にあ…

ルオー展

ルオーを沢山所蔵しているパナソニック汐留ミュージアムに行くのは、今度(23日)で5・6度目かな。 もちろん2週間前に、大東文化大での昭和文学会の帰りに寄れなかった無念を晴らした次第。 今回は所蔵作品以外にも少なからぬ絵を観ることができるとい…

「富嶽百景」論の感想

12月の予定を記していたら、前回の感想を書き忘れていたのに気付いた、設楽クン、ゴメン! 教科書の定番作品(桐原でも採用している)のせいか参加者が少な目だったけど、クリマン君に言わせれば「だからこそもっと参加すべきだ」ということになる、ナルホ…

田村俊子「女作者」  太宰の「カチカチ山」

前々回の感想を延ばしていたら、先週の感想も遅れてしまった。 センさんが田村俊子とは驚いたけれど、選び抜かれた作品を集めた岩波文庫の『日本近代短編小説選』(大正篇)に収録されていた中で気に入ったからとのこと。 この文庫アンソロジーは、明治から…

12月15日に再び高田先生のご講演  川端康成「雪国」

予定されていたツクホーシが私的理由で発表できなくなり、その後も他の人からのエントリーがないので、11月は休んで12月にまた高田知波先生のご講演をお願いしました。 あのワクワク感を再び! (でも来年は誰かがガンバッテ発表しておくれ!) 今回は「…

古山高麗雄「白い田圃」

ハチャメチャに面白いこの作品を、未読の人にどう伝えたらいいだろうか? 個人的に大好きな安岡章太郎(古山は「悪い仲間」の登場人物であるというのが2人の関係)の面白さとかなり近いかな。 定説のように言われる「劣等生の文学」=第三の新人に括られて…

放送大学  イチローの学部生時代  越智治雄先生

金曜日は放送大学の日だネ、早朝から午前0時までラジオとテレビで聴くに価する番組がたくさんあるので楽しい日。 一番楽しみなのはラジオ(夜8時45分〜)の「西洋音楽史」でワクワクしながら聴いてるヨ。 半世紀以上聴いてきたクラシック音楽の流れを、…

田村俊子

トシをとると共に時間の経過が早くなるのは、誰でも自覚していることだろう。 この1週間は間に学会があったり、月に1度の病院の帰りに古書店2軒寄ったりして、脳が落ち着かないまま明日の授業案内を記し忘れていた。 ついでに今後の予定。 11月14日 …

昭和文学会秋季大会  大東文化大学  ルオー展

学会と記せば「聴く」ために行くのがフツーだけど、今日はテーマが「炭鉱」なのでまるで興味がないから「聴く」ために行ったのではない。 会場が大東文化大学だというので、ケンゴー(藤尾健剛)さんに感謝の気持を伝えるのが一番の目的(具体的には言えない…

漱石  中島国彦

昨日に続いて古新聞(気になって保存しておいた切り抜き)から。 10月12日の朝日にチョッとした漱石特集が掲載されていた。 奥泉光の講演が紹介されていたけれど、漱石文学の主題が「人と交われぬ孤独」だと説いたとのことだけれど、全然新味がないのは…

俳句

短歌に反響があったので俳句も(気になって手許に置いてあった新聞から)。 10月28日の朝日俳壇のコラムで、青木亮人という大学教員が「小さな驚き」という題で、最近の句集から4つの俳句を紹介していた。 その中でとりわけ印象に残った作品。 桐一葉い…

赤とんぼ  セキハラ禁止

昨日ブログに紹介した短歌を、法政院生のSクンは評価しないと言ってきた。 反戦・厭戦のメッセージが露わすぎるということらしいけど、そうかな? 体験しないと伝わらない感覚かもしれないヨ。それはそうと、赤とんぼというと「イチロー語録」の秘密編が想起…

谷崎潤一郎「「金色の死」  留学生とも思えない発表  古山高麗雄の「白い田圃」

安田淳平さん問題に追われ、授業の感想を記すのを忘れていた。 ヤン(楊)君の発表は留学生とは思えないレベルだったので驚いたけど、まだ大学院入学前なのにレジュメが11ページ超の長さなのだからビックリするしかない。 日本語能力もハイレベルなのでそ…

是枝裕和・総合監修映画「十年」

今朝偶然NHKニュースを見ていたら、是枝監督の近作を特集していたので驚いた。 初耳だったからだけど、是枝さんは監修の立場で5人の監督作品のオムニバス形式だとのこと。 具体的に内容が紹介されたのは日本人女性監督のキツイ作品だったので、それにもまた…

反戦・厭戦の短歌

「朝日歌壇」(11月4日)に久々湊盈子がコラムに紹介した短歌より。額(ぬか)のうへに集まつてくる赤とんぼ飛行機となり飛びし日ありし 十鳥(じゅうとり)敏夫赤とんぼと聞いても戦時がよみがへる朝顔の紺ひらく夏空 志垣澄幸共に戦争を体験した歌人ゆ…

坂上弘はMC失格!  安田淳平さんに対する誤解に基づくバッシング  そのまんま東(東国原英夫)  金子恵美

今日は午前中11時過ぎから「寒山拾得」(落葉掃除)を始めたのだけれど、昨日から溜まっていたので1時間以上かかった。 だいたいは頭が疲れた時にやるのだけれど、この作業を「寒山拾得(じっとく)」と呼ぶのは半分以上は修行(禅)の気持だから、仕事の…

脱北者の悲劇  安田淳平さんの「謝罪」に違和感を抱く外国人記者

今、NHKBS1で「脱北者終わらない旅」という長い番組を見ている。 米朝・南北それぞれの宥和ムードで、在韓国の脱北者に対する非難や排除的傾向が強まっていて、非常に生きづらくなっているという。 (多くの場合は脱北者であることを秘しながら)韓国で平穏…

ハイドンのピアノ・ソナタ  吉田秀和  ポゴレイチ  ギレリス  安田淳平

レコード・プレイヤーを入手したお蔭で、時々自家にあるモーツァルト・ピアノソナタ全集を聴ける幸せを味わう喜びをかみしめている。 グレン・グールドの演奏だからきわめて独創的な味わいで楽しくて仕方ない、ということは以前記したとおり。 この全集には…

「西郷どん」  林真理子  原口泉  鶴瓶

ドラマはほぼ見ないボクも大河だけは見ることが多い、だいたいが歴史ものだから。 しかし西郷隆盛のファンだからというだけでなく、「西郷どん」は見ちゃいられない。 そもそも原作者の林真理子が、その厚かましさ丸出しのブス面を想起するだけでも反吐モノ…