予習は同じ作品と「道化の華」

たまたま大学院で『晩年』所収の「道化の華」をやるから、意欲があるなら参加してもいいと言ったら、何と3人の1年生が来てビックリ!
学部3・4年生が参加したことはあったけど、新入生が院の授業に参加した例はない。
今年のB国はスゴイ!?(その一人はやはり得意の居眠りが出たものの)
意欲的な学生にも応えることのできる対策を常に考えるのが、イチローの方針。
昔の日教組の方針は、イチローに言わせれば「平均的なオバカを作る」ものなので、能力に合わせた対処の仕方を工夫するのがイチロー流。

前回「小説神髄」まで遡って文学史の主軸を確認したので、作品の読みが滞ってしまった。
23日は「葉」を、特に「哀蚊」を芥川「雛」と比べながら読んでパスティーシュを味わう。
「ロマネスク」はそれ自体が面白いが、それを<読む>楽しさも伝えたいので時間がかかるかも。
なお、前回木下順二の作品を「ものぐさ太郎」と記したのは、「三年寝太郎」の間違い。
太宰の仙術太郎も3という数字を踏襲しているというのが、イチローの論(『シドクーー漱石から太宰まで』所収)。
予習としては、新しい作品として「道化の華」を読んで(読み始めて)おくこと。
太宰の好んだ方法、メタフィクションを味わえれば「大学生」。