21日は「堕落論」、終了後は打ち上げ

問題の「日本文化私観」(とリン先生の論)とユウタ君が奮闘した。
タウトの論も読んだ上で、リン論のみならず、先行研究と自説とを差異化しようとストラッグル(格闘)したユウタ君の意欲は高く評価できる。
問題はリン説とは反対に、安吾の論はタウト説と共通するという観点から論じたところ。
先行研究でもタウトを支持する論は意外に多いのは、日本のインテリが相変わらず大正教養主義を打破し得ていない証拠だと(ボクには)思われるが、若いユウタ君がそんなインテリ達と同様な発想に落ち込んでもらいたくない、というのが正直な感想。
大正教養主義者の得意とする小手先では、済まないところにチャレンジして欲しいものダ。
来週21日は「堕落論」で、テキストでは大澤真幸の論に出てくるものなので、大澤論も読んでおいてもらいたい。
これにて1年間のボクの授業は終わるので、打ち上げをやります。