立教大院修了生の就職  石田徹也  小山田二郎  パスキン

厭な事件ばかりで気鬱に陥りがちなのところ、電話で朗報が届いた。
むかし立教の学生から立大以外の進学相談を受けて他大学を推薦して育った研究者が、なんと地方の国立大学に就職が決まったというのだ(まだ具体的には言えないが)。
長いこと立教院の授業を担当していたが、理論摂取が先行しがちで基本的なテクストを読む力を養うのが後手気味になる傾向に合わず、他大学を志向した学生だった。
本人は掲載困難な学会誌には発表できなかったのに、と謙遜していたけれど、指導の宜しきを得て早くからたくさんの論文を活字にしていたので感心していたものだ。
学界の傾向も理論先行がちのところゆえ意外な嬉しい報せだったので、何度もおめでとうをくり返してしまった。
立教といえば、その他の立大院修了の研究者が現職より大きな大学にリクルートしたという研究者が複数いると聞き、嬉しさ倍増というところ。
ハナから「観る」話題から逸れてしまったが、電話で話した研究者がブログを見ていて、石田徹也の絵をボクと同じ静岡の美術館で観たと言うのでビックリしたものだ。
感想としては、ボクに賛同できるということだったので、それも嬉しかった。

さて2月4日の朝日の夕刊の美術欄に、前にブログで紹介した小山田二郎展の批評(大西若人)が出ていたので、改めて観に行くことをおススメする。
前に紹介した時は前期展示だったが、今回は後期展示約100点だそうでボク自身も楽しみだ。
大西評でも初期におけるルオーの影響や、ビュッフェを思わせる線を指摘していて共感できる。
迫力ある作品が続くので飽きさせないから、是非どうぞ!
府中美術館はお安いのも嬉しい。

@ パスキン展をおススメした際に、作風を強いていえばルノワールの裸婦画に似ていると記したが、作品名は「陽光の中の裸体」でした。