テレビ番組「林修・世界の名著」 中野正嗣

愛しの中野信子さん(ヘアースタイルを変えてるのはヅラ?)と林修センセイが露出し過ぎで危惧している旨を記したことがあったけど、林さんの「林修・世界の名著」という番組は期待できておススメ。(BS-TBS 木曜夜11時から30分)
ゲストが推薦する名著を林さんが読んで語り合うというものだけれど、林さんのツッコミどころがいいのか面白い。
前回はなんとガルシア・マルケス百年の孤独」!(焼酎の名にもなるくらい有名な作品)
推薦者は立教の教員もやっているそうな最新の芥川賞作家・中野正嗣。
さすがにこの難物には林センセイも手を焼いたのが瞭然としていて、予備校の教員らしく(?)何でも頭で整序化して読もうとして中野さんにたしなめられていたのが笑えた。
無理もないよナ、スゲエ作品だもの。
番組でも強調されていたけれど、同じ名前の登場人物が何代(14代?)も続いて受け継がれていくので、すぐにワケが分からなくなってしまうのはロシアの小説も及ばないくらいメンドクセーのだ。
リューマンが中上健次千年の愉楽」論を書くというので、「百年の孤独」の〈語り〉の影響を濃く感じるから一読を勧めたが、実は自分では通読しきれていない。
在職中に何度も試みたものの、面白いのに読み続けているヒマが無いので挫折の繰り返し。
今回も番組終了後につい読み始めたら、なかなか止められないくらい気持イイ語り口。
中野さんの解説でよく理解できたが、モノスゴクよく計算され練れた冒頭部でナルホド!
文庫になればいいのだけれど・・・
来週のゲストは動物退治のマネ(小学生低学年か?)で出てきたアホそのもののタレント(最近特に名前が出てこない、何でアンナのガキ以外にも受けるのか皆目分からん)なので期待できないけれど、番組自体には注目されたし!