吉本隆明詩集

林修・世界の名著」の紹介をしたけれど、昨日は何と吉本リュウメイだった。
いったい誰が取り上げたのかと思ったら、幻冬社の社長の見城徹でとても意外だった。
林さんと同じく唇に特色があり、そこは熟視できない人ネ(時々テレビで見とれてしまうほどの女美唇に出会うけど)。
昼寝(?)をし過ぎて終りの方しか見られなかったので詳細は不明だけれど、〈元気の出る〉詩作品だったので納得できた。
挫けそうになるとリュウメイの詩を読んで奮い立ったと見城が息巻いていたのも笑えた。
今年初めにヒッキー先生(その後、学大の先生に就任)が発表してくれた「固有時との対話」なら理解できるはずもない人だから自然な選択かな(どの詩だか特定できないけど)。
(この難解な詩をミチルちゃんを始めとするゼミの参加者のみならず、参加できなかったサユリちゃんまでが感動を伝えてきたので流石だと喜んだものだ。)
でもなぜベストセラーを続出させたバブルの代表のような見城がリュウメイなのかは不可解だったけれど、我々リュウメイ世代に近い人なのかもしれない。
ヒッキー先生のような若い世代が、理解困難な「固有時との対話」を論じているのも驚きだったけれど、ゼミの際にチョッと紹介したように他のリュウメイ詩はけっこう解りやすくて胸を打つ。
ボクらが入学した時には、すぐ上の学年がクラスオリをしてくれて、その時のパンフレットの表紙に「涙が涸れる」が引かれていたのを忘れない。
新入生である我々を前に、たぶんパンフの作成者の1人だった大塚さん(?)が教壇でうつむきながら朗読してくれたのを覚えている。
それ以来、この詩が日増しに好きになっていったのだと思う。
《窮迫したぼくらの生活からは/名高い恋の物語は生まれない〜ぼくらはただ屈辱を組織できるだけだ/それをしなければならぬ》と未だに暗誦できるほどだ。
この詩は著作者を除くと、思潮社の『吉本隆明詩集』(現代詩文庫じゃなくてハードカヴァーのもの)でしか読めないので残念至極。
もちろん数年前に刊行された『吉本隆明全詩集』には収録されているのだろうけれど、1万円くらいしたので触ったこともないので委細不明。
ともあれ現代詩文庫にも収録されている比較的著名な「転位のための十篇」を始め、リュウメイには解りやすくかつ感動的な詩篇がたくさんあるのでおススメ。
殊にこの文庫には傑出した詩論の1つである「「四季」派の本質」も入っているので、とっても買い得。
久しぶりに記していたら予想外に長くなったので、これにて。
明日は早朝から釣り部で出かけるので、その用意もあるし。
昨日またまたジャミラがカネの件でグズグズ言っていたので(口を開けばカネのことばかり、それも昨夜はボクが夕飯の用意をしていた時)、早く海を見に行きたいものだ。