映画「桐嶋、部活やめるってよ」  森田芳光  高橋優  JUJU  浅川マキ

先ほどまでメールのチェックやブログ更新しながら見ていたのだけれど(BSプレミアム)、とってもよくできた映画で感心したのでおススメしたい。
原作を読んでいるとたいてい映画には幻滅しがちだけど、この作品は映画の方が向いている感じがした。
原作は読む気が起こらないが、ストーリーで読ませる作品のように察せられるので「文学」的感銘は受けそうもない。
朝井リョウを評価している仲間がいたら、再読に耐える美点を教えてもらいたい。
小説を読む充実感に比べると映画は薄っぺらに感じてしまうのが一般で、漱石「それから」を映画化した故森田芳光は別の世界に創り直して才能のスゴサを感じさせてくれたものだ。
この映画の監督(吉田大八といったかな)は初めてだけど、とっても上手いと感じた。
前橋の男子高校で「青春」を強いられた身としては共学校の華やかさが羨ましかったけど、その味がよく伝わってきて楽しかった。
声が嫌いで存在も拒みがちになった東出昌大も声を抑えがちだったせいもあってか、それほど嫌味を感じなかったほど面白い映画だと思えた。
声と言えば最後に流れる高橋優の歌がヒドイ!
厚切りジェイソンと同じくウルサイだけで耳を塞ぎたくなる。
歌詞は良さそうなのだけれど、歌手とは思えないヒドイ声で聴いていられない。
欠かさず見る「カバーズ」(たった今も見ながら記している)に高橋優が出た時にも感じたことだけど、こんな声で歌手が務まるのかと拒絶反応が続いている。
akbみたいに大人数なら下手なのをごまかせるけど、歌手といいながら下手だったり声がヒドイのが少なくないのは、日本は基準が低すぎるのかな?
前に憤懣を抱いて書いた石田えり(?)とかいう女優も下手過ぎて人を馬鹿にしてると思ったけど、先日カバーズに再登場した中年男二人組もヒドイ声だったナ。
今日は水樹奈々という声優の再放送で、下手ではないが全くもってツマラナイ! 歌は止めた方がいい!
昨夜は偶然「関ジャム」という番組にJuJuが出ているのを聴いたけど、やはりプロの歌手は上手い!
あれだけ上手かったら顔なんてどうでもよくなるのが分かろうというもの。
顔と反比例していたのは浅川マキがサイコーだったナ。
昨日再放送していた(BSプレミアム)「ザ・フォークソング」で山崎ハコがカバーしていたけど、浅川マキの感じも重なっていて良かった!
日本の歌手とそれを支持するファンのレベルの低さを見ると、韓国の歌手が日本でも支持されているのも分かる気がする。