ジャミラ近況

ほぼ忘れているのに、エイリンからのメールで我が誕生日だと思い出した。
ジャミラも覚えているはずはないのに、いつもより荒れた態度で言いたい放題に障子の貼り換えを押し付けてきたので、笑えるやら腹が立つやら呆れるやら・・・

毎年、孫が大晦日に来て元日に帰るようになっているのだけれど、この日に限らず孫が来ると(ジェミラの意向で孫家族以外には誰も来れない)ふだんはゴミ屋敷気味なジャミラのテリトリーがまるで別の家のようにキレイに片付くので笑える。
ジャミラが来客を拒むのは家内を片付けるのが大嫌いなためだけれど、そもそも家事が死ぬほど厭なのは繰り返し記してきたとおり。
ゴミ屋敷そのものの状態の証拠写真は、研究室に出入りしていた皆さんは一見して我が目を疑ったことがあるだろうけど、ブログに公開するまでには至っていない。
でもいよいよとなったら(ジャミラの横暴に我慢しきれなくなったら)10枚程の証拠写真ジャミラの親に送る用意はしてあるものの、親の盲目愛で信用したがっている両親がこれを見たらショック死しかねない迫力のある写真なので実行しかねる。
最高ケッサクは40日間ほど放置した台所のもので、水場には食器が山のように積まれて辛うじて水が汲める程度(食洗機はあるのにだヨ)、ガスコンロの前は資源ゴミが入った数個のゴミ袋や牛乳とジュースのパックが数十個積まれて足の踏み場も無い。
ボクがどんな私生活を強いられているか語っても信じない学生も、この写真を見せるとジャミラの女王様ぶりを納得してもらえたものだ。
ともあれ今回はそこまではヒドイ状態ではないながら、6人で囲む大きさの食事テーブル(ボクはトレイで運んで自室で1人で食べるが)は相変わらず紙くずその他であふれており、数ヶ月前からボクが止めたまま掃除をしないのでジャミラのテリトリーである2階の床はホコリが一面を覆っている状態(孫が来る直前はパートで時々行く不動産屋の書類で覆われていて歩行に難儀したほど)。
とにかく何でも片付けるのが嫌いなので食洗機で洗った食器はいつも放置されたままなのを、退職前からボクがジャミラ就寝後に食器棚へ片付けるのが暗黙の了解事項になっている。

さて孫が帰ってから今までにない変化があって、これまでは年に数回しかやらない自室の掃除(ワイパーにドライシートを付けるやつ)を時々やるだけではなく、ボクに任せきりにしていた階段と廊下も拭いているのでとても不思議な感じ。
長続きはしないだろうと思っているけれど、驚いたのはいよいよ障子の張り替えをする姿勢を見せたこと。
数ヶ月前に懸案の木塀の塗り替えを数日かけてやったのだけれど、材料を買いに行く時に障子紙も買って来いというのでゲットしてきたものの、自分のイメージの大きさでないという得意の屁理屈を言ってこの数ヶ月間放置したままだった。
案の定なのだけれど、ヒョッとしたら息子の嫁に見られたくないので貼るかと思いきや、どうどうと放置してあった。
十数年まえに貼ったままだから、息子が静かに指を入れて行ってもそのまま入って行く状態だったので、孫をハシャがしてビリビリと10枚ほど破らせた。
これなら放置できまいと思っていたら、先日障子ノリが入手できなかったと言うので東急ハンズを教えたしだい。
一昨日人間ドックの帰りにノリを買ってきた模様なので、これはと期待したものの甘かった!
ジャミラの生態はそんなものじゃないことを忘れていた己の甘さが笑えたものだ。
結婚を決める時もそうだったけれど、イザとなるとメンドーになって何でも回避したがるジャミラの性質を忘れていた。
おそらくノリを買ったものの、実際に貼り換える作業を考えると全くヤル気を失い、昨日は自家にいたものの手が付けられなかった様子。
そこで思いついたのはイチローにやらせろ! という女王様の内心の声を告げること。
理屈がまた面白い、2年前に1枚3千円で貼り換えを頼もうとしたらボクが止めたのだから「オマエが貼れ」というもの。
そんな経緯は忘れていたが、このところの様子ではジャミラが自分で貼るものと楽観していた自分の方が笑えてしまう。
いまこそ「案の定」なのにジャミラを買いかぶっていた己の甘さが「倍返し」で痛感されたというお話しでした。
自分がイチバン不幸だと勘違いしている皆さん、甘ったれるンじゃねエ!

@ ふだんは絶対に見ないドラマを見ながら(正確には聴きながら)記したが、カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」は作家に関心があるからだ。
 もちろんこの作品にも興味があるけれど、イシグロがこんなのを書くのかという意外性を強く感じる。
 でも日本に置き換えているせいか、あまり入っていけないので、次回以降は見ないかもしれない。
 やはり小説の映画化・テレビドラマ化は原作をなぞるとツマラナクなるのが必然で、文体が評価されているイシグロは英語で読まなくてはホントの良さが分からないということか。
 今テレビ画面に目を移したら、むやみと好みの美少女が映ったのだがエマ・バーンズという子かな、綾瀬はるかやその他の少女・女性には惹かれないけれど。