MayJ  放送大学  和歌文学と日本美術史

最近のカバーズは真心ブラザーズを始め聴くに堪えない歌手が続いていたような印象で、だから聞かなかったり録画しなかったりが続いたのだけれど、今日のMayJという歌手はホンモノだった。
「アナ雪」にはまったく興味なくて物語は知らないけれど、自然に入ってくる歌はイイなと思っていた(松たか子も歌っていたようで、こちらはヒドイ!)。
何度も言ってきたと思うけど、ヤッパリ歌手は歌が上手くなければダメだネ。
MayJはホントに上手くてカバー曲も全て良かった!(必ず再放送があるのでお聴き逃しなきよう!)
3歳の時から歌手になること以外は考えたことがないそうだけれど、確かに「生まれながらの歌手」という感じでクラシック歌手にも匹敵するような澄み透った声が素晴らしい。
クラシック以外で澄んだ声というと、ディランとも交際していたこともあったジョウーン・バエズ(「ドナドナ」なら知ってるかな)が思い浮かぶけれど、バエズほど強くはなくて柔らかいソプラノだネ。
ディランは反対にハスキー・ボイスで味を出していたけれど、真心ブラザーズの声はひたすら汚いだけで聴いていられない(歌を辞めた方がイイのに)。
声の汚さで連想されるのは、最近また再放送をしているのでおススメしようとしていた放送大学(地デジ・午後1時45分から)「和歌文学の世界」の渡部泰明のダミ声。
専門的には薄い内容ながらとても啓蒙的な番組なので録画してでも聴いて欲しいのだけれど、3人で担当している中のタイメイが和歌に節を付けて歌うのだけは耐え難い。
シロウトのど自慢がもっとも嫌いな番組のボクとしては、タイメイには歌うのではなくフツーに読んでもらいたいものだ。
メールのチェックや古新聞を読みながら聴いていることが多いのだけれど、歌い始める瞬間にいちいち「消音」にするのがメンドーだ。
彼は与謝野晶子の短歌でもあんな歌い方をするのだろうか?
万葉学者というのは代々あんな風に節を付けて歌うように受け継いでいる一派があるようだけれど、時と場合(と個人の声楽的能力?)を使い分けて欲しいものだ。
万葉研究を専門的に読もうと思うなら啓蒙家のタイメイなどでなく、品田悦一や鉄野さんが広く認められているのでおススメながら、品田氏から最近『鬼酣房(きかんぼう)先生かく語りき』などというショーモナイ本を贈られて対応に困っている(帯にロバート・キャンベル氏推薦!とあるけど、キャンベルさんに同情しちゃうナ)。
こんな本はタイメイの節と同様、無くもがな!!!

@ 放送大学ではもっとおススメなのは日本美術史(4時45分〜6時15分の2コマ)の再放送が充実していて楽しめる(こちらがシロウトのせいかな?)。