目取真俊が逮捕?!  蓮實重彦の「ポルノ小説」?  松波太郎の○○小説

先ほどのニュースで沖縄在住の目取真俊が続けてきた反基地闘争で米軍に逮捕されたと伝えていた。
確認しようと別のニュースを探したけれど、この時間はもうニュースは無さそう。
前にもおススメしたけれど、モノスゴイ作家で深い感動を与えてくれるから、この際(ヘンなきっかけだけど)読んでもらいたいものだ。
「水滴」(文春文庫は絶版らしい)や「魂込め(まぶいぐみ)」(朝日文庫、絶版でないことを祈る)を読めば、その文学的達成の高さは同じ沖縄出身の又吉直樹の1万倍の深くて強い感動が得られるはず。
彼が執筆活動を犠牲にしてまでも(それ自体はマイナスだけれど、本人には必然なのだから已むをえない)辺野古で反基地闘争を続行していたわけだ。

3月30日「朝日新聞」の文芸時評片山杜秀)はいつもの3作品ではなく1作品に絞り、蓮實重彦「伯爵夫人」を取り上げていたので失笑してしまった。
先日、大批評家・蓮實重彦が意外に小説のも手を染めていたのをからかったばかりだったから。
ボクが彼の小説を知ったのはずいぶん昔で、「季刊文藝」に発表したという記事を見ただけだったけど、その後も書き続けていたのかな?
ともあれ今回の作品は「ポルノとファシズム」という表題の通りの内容が紹介されていて、平和なんだなぁ〜という皮肉が洩れそう。
片山さんによればバタイユも1941年に《優れたポルノ小説にして反ファシズム小説》の「マダム・エドワルド」を地下出版したのだそうだ(蓮實作品に言及されているのかな)。
蓮實さんがあのオトシでよくもまァ! という内容でとても読む気になれない。
正確に言えば、内容に関係なく読みたくなる作家じゃないか。
読みたい作家なのだけれど、ボッキマン(松波太郎)の新作「ホモサピエンスの瞬間」に苦戦している。
何やら新しい試みをしているのは分かるけれど、何とも読みにくくて先に進めないので渋滞中、誰か(本人でも)読み方を教えて欲しいものだ。
明日のゼミが終ったらホンキで読もうと思っているけれど、気持が乗らない、困った!