ニルセンの交響曲  ヤルヴィ  ブルックナー

こちらは先ほど知ったのだけれど、Eテレ9時からの「クラシック音楽館」は期待の指揮者パーボ・ヤルヴィがニルセンの交響曲第5番をやる。
あまり演奏されることが無い北欧(デンマークだったかな)の作曲家だけれど、昔(スウェーデン人の)ブロムシュテットが3〜6番をN響で振ったことがあるので、知ってる人もいるかも。
エストニア出身のヤルヴィだからニルセンに親しみを持っているのかもしれないけれど、聴いてみれば分かるように音楽好きなら(特にシンフォニー好きなら)すぐに入っていける曲だと思う。
5番に限らず4番も6番も聴きごたえのある交響曲で、学生の頃だったか「不滅」という名を持つ4番をラジオで聴いた時の衝撃を忘れない。
ヤルヴィは先般この番組でブルックナーの5番を振ったけれど、ブルックナースノッブのボクとしてはとてもビックリさせられた。
何せブルックナーといえばオルガンの響きをオケで表現すると言われるけれど、ヤルヴィの5番はクッキリした音の連鎖で別の作曲家じゃないかと思わせる斬新な解釈。
ヤルヴィはブルックナー全てをこのやり方で演奏するのではなく、5番に合った演奏法として選んだのだと解説していたのでチョッと安心した。
というのもバッハ以降の大曲の中では一番好きなブルックナーの第9番をまで、この分析的な演奏法でやられてはかなわんと思ったから。
実際に聴けば新しい味わいに感動するかもしれないけれど、終楽章(未完なので第3楽章)のテーマを聴きながらの昇天を願っている身としては、目が覚めて生き返ってしまいそうだから。

話を戻すと、5番は既にブロムシュテットで録画してあるけど、ヤルヴィでも録っておきたいし、皆さんもニルセンはぜひ聴いて親しんで欲しい。
もう1曲はブラームスのバイオリン協奏曲もやるようだけれど、この曲は恐ろしいほどの集中力のチョン・キョンファ庄司紗矢香あるいはバティアシヴィリなど5通りで録画してあるだけでなく、今日のバイオリン奏者ヤンセンとヤルヴィの組み合わせでも録ってあるので(オケはヤルヴィが育てたドイツ・カンマ―ゾリステン)聴くだけ。
バイオリン・コンチェルトの中でも名曲だよネ。
食後のうたた寝をしようと思っていたのに、音楽について書いていると目が覚めてしまう。