フーコー『性の歴史Ⅱ 快楽の活用』

LGBTの問題をたびたび取り上げたものの、前回記したように性の在り方が多様すぎて分からなくなってきた感じなので、手許にあったフーコーの論を読み始めた(けど途中で放置したまま)。
他人の理論に依拠して論を作るのが嫌いなだけで(少なくとも自分では)、理論そのものを頭ごなしに拒否するほどバカじゃないので、イチローフーコーなぞ似合わないなどと言わないでチョ。
『知の考古学』も『言葉と物』も持ってるヨ、あまり読み込んでしまうと他の人とイチローの差異化ができなくなるので自制しているけど。
『性の歴史Ⅱ』(1986年、新潮社)の第4章は「恋愛術」という表題で、古代ギリシア人がヘテロとホモを排他的な選択とは捉えていなかった、という興味深い話から始まっている。
並行して読んでいる本が他に20冊以上ありそうなので、なかなかフーコーまで手が及ばないのは已むをえないところ。
でもこの書はとても刺激的で面白そうなので読み続けたい。