中村橋之助  三田寛子

ホントどうでもいい話題なんだけど、たまたま当事者双方について思うところ(感じていたこと?)があったので。(16日に気晴らしで書き始めた記事)
橋之助の方はいつの間にかBSの歴史番組(というより京都探訪番組?)に現れたので、嫌味だらけで下手な(中村)七之助や見苦しくて聞き苦しい大谷亮介よりは心地良いとは感じていた(歓迎はしてないが)。
先日の番組での橋之助の表情は疲れて冴えないものだったので、大名跡(?)の芝翫(しかん)を襲名するストレスのせいかとも察していた。

三田寛子の方は止せばいいのに昼のニュース番組のコメンテーターとしてのこのこ出てきて、デビュー当時からのオバカぶりを発揮していて聞いていられなかった。
ハードルを下げて親しみやすくするためなのか、バカタレ(ント)や元スポーツ選手を出す番組が多くなったけれど(特に昼のTBS)、しょせん無理があるのは政治的問題で発言を求められる時にハッキリしてしまう。
とりわけ根が明るくてバカさを振りまいてしまう三田寛子はそれだけ目立つために、視聴者(ボク)の方でもそれだけ不愉快が増幅されて感じられる。
三田は《無芸》でかつ《ウルサイ》(目立つ)という不快の二重性を抱えたタレントの1人で、その代表はなんといってもルー大柴とマツコデラックスだろう。
《無芸》なのにテレビに出てくるだけでも許せないし、一方で《ウルサイ》だけでも抹殺したくなるのに、その両方の嫌われどころを具えているのだから、この類の存在は最大の嫌悪の対象で吐き気さえもよおす。
この欄で度々ヤリ玉に上げているクリス松村おぎやはぎの小木、松尾伴内たけし軍団)、西川史子、田島陽子、厚切りジェイソン、ルー小森(元文学研究者)などがその手の二拍子揃っているヤカラども。
《無芸》だけなら先日上げた渡部陽一、ロザン宇治原(京大卒だけが売り物の芸人)、東尾理子(元プロ野球投手の親父がカワイソー)、藤田紀子(相撲の若貴の母だけの存在)などが思い浮かぶけれど、一芸は具えているのに《無芸》な他分野で恥をかいているのは指揮者としてのアシュケナージ(ピアニスト)やMCでむやみにハシャイでしまう時の竹下景子(女優)などがすぐに思い浮かぶ。
《ウルサイ》といえば何と言ってもさかな君でタレントの中でも敬遠されている向きもあるようだけれど、プロ級の《芸》(知識)と愛嬌(?)があるので許せるか。
キレ芸で出てきた竹山も同様かな、デビュー当時は《ウルサイ》だけで以前のジャパネット高田くらいイヤだったけど、今のお笑い芸人の永野がそれだネ。
大モノでは加山雄三市村正親美輪明宏もこの類かな、《ウルサイ》ので押しつけがましさを感じてしまう。
清少納言じゃないけど、この種のモノ尽くしは面白いので今後も思い付いたら補足を重ねたいネ。

話が逸れるばかりだから本題に戻ると、橋之助の浮気相手はプロの芸妓なんだから『週間文春』が騒ぎ過ぎているのであって、一般の人がそれに乗ってしまうと文春をツケ上がらせるだけだろう。
妻である三田寛子が諦めて黙認していたのに(ただのバカじゃない)、外部から他人の弱みを暴いて売り上げを稼ぐのはアクドイ《芸》(?)だろ。
ついでに文学史的な知識をお伝えすると、黒岩涙香が創刊した『萬朝報』(よろずちょうほう=何かと便利のシャレ)という日刊新聞もこの種のスキャンダルを取り上げて売れたのだけれど、例えば鴎外の「隠し妻」も暴かれている。
《無芸》の三田寛子からすれば、バカタレとしてだけでは売れなくなっても橋之助を捕まえたお蔭で梨園の妻に収まっていられるのだから、女としての魅力を失っている以上、夫が芸妓と遊ぼうが騒げない立場だろ。
自分が与えられないものを芸妓に代ってもらって済ませられるお蔭で家内安全だったものを、文春が余計なことをしてくれたようなものだ、と橋之助に対する以上に怒っているかもしれない。
その点、下半身がユル過ぎた中村獅童を捕まえて梨園の妻の座を射止めたはずの竹内結子とは異なると思う。
獅童の場合は、浮気相手は玄人(くろうと)の芸妓ではなくタレントだったので竹内がキレて離婚に及んだ模様、「梨園」の妻には収まらない気の強さが「離縁」後も女優として活躍できたというシャレになる話。
余談ながら獅童が舞台で丹下左膳を演じている場面を見ていたら、例のボッキフゼン(勃起不全)というダジャレが思い浮かんだことを思い出した。