『るる』  詩研究

「るる」で検索すると何が出てくるか知らないけど、これはレッキとした現代詩/詩論研究会の研究会誌、ボクも知らんかったけど。
その第3号を疋田雅昭氏から先般いただいて知り、驚くほどのメンバーと内容の充実ぶりに魅せられた。
疋田氏には学大赴任前にヒグラシゼミで「固有時との対話」論を発表してもらい、今どきこんな難しい詩を論じる人がいるだけで驚いたけれど、水準の高さにも感心させられた。
聞けば最近は他にも論をなす研究者がいるとのことで、吉本隆明ファン(あくまでもファンに止まり、特に読み込んでいるわけではない)としては嬉しいかぎり。
ともあれ頂戴した3号には、敬愛する北川透氏が吉本論を寄せているだけでなく(他にもう1本の吉本論あり)、黒田喜夫谷川雁谷川俊太郎等が論じられているので、詩の好きな人間にはタマラナイ。
ボクも詩を読むのが大好きで(自分で書く気は無い)退職後は書い溜めた詩集などを読むのを楽しみにしていたのだけれど、勢い小説・評論が中心となってしまい詩を(戯曲も)読む楽しみがまだ得られてないのは淋しい。
ルル3錠ならぬ『るる』3号もすぐにも通読したいくらいの気持ながら、目先の雑用(私事)やら依頼原稿(太宰)やら落掌した著書・論文の読破やら継続中の読書やらに追われ、なかなか思うように詩を楽しめない。
とにかく高水準の詩歌研究誌だからおススメです。