平幹二郎を観よう!

今日は東女大で近藤ハカセ(裕子教授)主催のキムケン(木村敏研究会)の集まりで、演劇に関する2本の発表を聴いてきた(詳細は別に記す)。
今はBSフジの番組「野村萬斎×シェークスピア〜新たなマクベス」というのを見ながら一眠りした後(東女大でも居眠りしたのに)、2日前だったかに書き始めたブログを続けている。
平幹二郎の死と葬儀の報道に接して書き始めたもので、奇しくも演劇尽くしの話題となった。

平幹二郎の風呂に入ったままの死というのはボクの理想の死に方の1つでもあるので、ヒラカン(この呼称は親父から教わった)は80過ぎまでボケずに生きてイイ死にかたをしたもンだと思った。
それはともあれ、伝えたいのは彼の演劇のビデオやDVDがツタヤにでもあるなら、ぜひ観てもらいたいということ。
ボクが実際に見てショックを受けた「NINAGAWAM マクベス」が一番のおススメ、スゴイよ。
あまりの衝撃の大きさで、誰と観たのか1人で観たのかを思い出せないくらい(演劇は女性連れの場合も多かったけど、誰だったンだろう?)。
何せ桃山時代の武士の格好でいながら、マクベスたちが台本通りのセリフを発するのに違和感なく進展するのだから驚く。
テレビでしか観てないけど、ヒラカンギリシア悲劇の演技も迫力があって忘れがたい。
マクベス」の方は正確に言えばヒラカンというより蜷川幸雄の手柄なのだけれど、今日の発表でも蜷川演出の井上ひさし作品が取り上げられていれ、つくづくスゴイ演出家だと思う。
今日の発表にチョッと関係するので、この数日間日本シリーズをみながらチェホフの「三人姉妹」を読んだけれど、今日の発表で取り上げられた平田オリザとは異なり、チェホフは読んでも面白いことろ再発見したものだ。
オリザは議論を聴いていると、読んでも分からない戯曲らしい。
シェークスピアの著名な作品は読んでも面白いけれど、「マクベス」は特にそう言えると思うので未読の人は早く読んで衝撃を受けた方がイイ、ワクワクするよ。