今BSプレミアムで「コズミック」という番組を見ているのだけれど、中学の頃の地学以来自分が宇宙のことに理解力が欠けているのを自覚している。
それでいてパスカルじゃないけど、果てしもない宇宙のスケールに対する関心は続いているので、ブログを記しながらとはいえ見ているところ。
でも何万光年先にあるブラックホールと言われても、イメージが追い付かないヨ。
手塚治の「火の鳥」の話は何万年前からの話だかしらないけど、「光年」が付かない分だけはイメージできそう。
自家に息子の読んだ4冊が残っていたのを、先日探し出した。
先週「100分で名著」の特別番組で手塚治が取り上げられていて、手塚漫画には興味が無いけどMCの伊集院光(「年」は付かない)の理解力を評価している流れで見ていた。
文学づいている精神科医の斎藤環さんが出ているのも魅力だったけれど、実は肝心の手塚漫画をあまり読んでない。
アトムも昔から周囲の子供のようには読んで(見て)いなかったし、この不同調的傾向は子供の頃から他のことにも通じている。
鉄人28号も読んだ記憶が無いし、テレビで月光仮面も見た覚えが無い、周囲の子供が夢中になっていたものに興味が無かったけど見てる(読んでる)フリをしていれば済んだ。
そのくせ全く無名だった白土三平の漫画が好きだったので(のめり込んではいないけど)、大学生になって『ガロ』で「カムイ伝」という評判の漫画の作者が白土三平だったので衝撃を受けた(アノ時の漫画化だ!)。
その「カムイ伝」も喫茶店でたまに読んだ程度だったし、周りの学生たちが話題にしていた「巨人の星」も「あしたのジョー」も読まずに適当に話しを合わせていた。
そのくせ黒鉄ヒロシはのちに大好きになって文庫漫画は15冊くらい入手したし、「ガキデカ」は最初の5巻を(定時制教員時代に文芸部長からもらった)大事に保存してある。
さて、同調圧力(?)とは無縁な自分の傾向を語ろうとしてのではなかった。
要は番組を見て手塚治の世界の広さ・奥深さに圧倒されたので、再放送があったら必ず見るようにおススメするしだい。
「鉄腕アトム」・「火の鳥」や「ブラックジャック」は有名だけれど、聞いたこともない作品でも時代を先取りしているのでホントにビックリした。
中でも今問題のLGBTに絡む登場人物があまりに沢山でてくるので驚くばかり、男女の境界が軽々と超えられている人物が次々に生み出されている。
「リボンの騎士」もその1つだそうで、究極は「MW(ムウ)」でホモの世界が堂々と描かれているので腰がぬけるほどの衝撃、アトムも見方によれば女性性が現れているとか。
いったい何故手塚治がこういった世界を描き続けたのか知らないけれど、遅ればせながら手許の「火の鳥」から読んでみようと思っている。
いつか「MW」も読んでみたいものだ。
息子と言えば、先日彼に買い与えてあった集英社版「日本の歴史」(ルビ付き)というシリーズ3冊も発見し、その中の「天下統一」を読み始めたら止まらないので漫画は後回になるかな?