「パーマ屋スミレ」  鄭義信  根岸季江  松重豊

日曜恒例のNHKBSのプレミアム・シアターで鄭義信作・演出の「パーマ屋スミレ」の再放送をやっていたので、書類作りも終った気楽さで観たらスゴク良かった。
初回放送はブルーレイCDに録画したまま放置してあったので(観たつもりになっていたので)初めて観たわけだけど、予想を超えてインパクトのある舞台だった。
以前感動した勢いで推薦した「焼肉ドラゴン」と同じような設定・内容だから(抑圧される在日朝鮮人)、同じような感動が込み上げてくるけれど、スミレの方はドラゴンと違って身近な役者が出ていた。
今けっこう露出している(ボクの一番好きな番組「英雄たちの選択」のナレーションも)松重豊の舞台というのは初めてだけど、スミレ役の南果歩が持ち前の嫌味を役柄に合わせて(?)名演している。
それ以上に嬉しかったのは、つかこうへいの舞台で懐かしい根岸季江(としえ)がスミレの姉を力演していて嬉しかった。
紀ノ国屋ホールだったかの公演「ストリッパー物語」(?)で男に後から抱えられてオシッコする時の台詞(男女のどちらの発声だか忘れた)に出てくる「腐れマンコ」という言葉を聞いたアキラちゃん(定時制高校の同僚)が、あんな言い方初めて聞いたヨとカンゲキしていたのを忘れない。
あの時のトシエさんは若かったけど、今やだいぶババアに近づいた(デヴィ夫人ほど汚くはないけど)女を好演していた。
ドラゴンの時と同様、脇役たちのガンバリもあって見応え十分、ドラゴンの方はビデオだと思うけど(自家のどこにあるのか未確認)ご希望の仲間にはお貸しするので遠慮なく言ってちょうだい。