パーヴォ・ヤルヴィのベートーベン演奏  ノリントンのベートーベン演奏  ロシア・フォルマリズム

音楽ネタの記事が無いので期待外れの気持でいる仲間もいると思うので・・・
もちろん読み書きしている間はずっと(クラシック中心の)音楽が鳴らしているので、自家にいるかぎり聴かない日は無い。
最近は雨模様なのでオープン・テープは湿気を避けて使わない代わりに、ビデオ・テープを聴くことが多い。
ブルー・レイに録画してあるものは最近の演奏が多いけれど、オープンやビデオは古い録画・録音がほとんどだから昔の名演奏が聴ける。
今日はその中でもとっておきの演奏が聴けて、打ち震えたネ。
以前記したことがあるヤルヴィとドイツ・カンマ―ゾリステンとの傑出したベートーベン演奏の中でも、歴史的にも名演奏の少ない第8番だ(大昔のワインガルトナーが高評価だったナ)。
久しぶりに聴いたせいか文字通り感動してタマラナイ気持だったネ。
テンポの速さといい、歯切れの良さといい、勝手な連想で言えばトスカニーニとNBC響の組み合わせを感じたナ。
トスカニーニのベートーベンはほとんど聴いた記憶はないけれど(同時代にフルトヴェングラーワルターがいたから)、「ウィリアム・テル」序曲や「スケーターズ・ワルツ」を思わせる演奏だった。
ボクの嫌いなカラヤントスカニーニから影響を受けたと聞いたことがあるけれど、カラヤンのベートーベンは「合唱付き」以外はイイと思ったことがない(たぶん8番はツマラナイ)。
N響の常任指揮者としてベートーベンも振っているのかもしれないけれど(テレビ放映しないので演奏してないのかな)、N響ではカンマ―・ゾリステンほどのハイ・レベルの演奏は期待できないと察している。
それほど今日聴いた演奏には感激してしまった、CDなら出ていると思うのでおススメです。
もちろんビデオ・デッキで聴ける仲間にはお貸しします。
同じテープにはノリントンN響とレヴィン(ピアノ・フォルテ)との演奏による、ベートーベンのピアノ協第2番と「田園」が録画されていて、これらがまた絶品!
ノリントン古楽器的演奏と現代ピアノでないレヴィンの音がマッチしていて、他の演奏では聴けない音による感動を味わえたナ。

そんな名演奏に感激しながらエイヘンバイム「語りのイリュージョン」という論を読んでいる至福感は退職後の生活だからこそかな、昼間から風呂に入って温泉気分も味わったし。
論文からは太宰などの「語り」についてのヒントを得た気持になれたけど、学部生の頃に買ったこの『ロシア・フォルマリズム論集』はもう読む機会がないと思って誰かに上げるつもりだったものの、持っていて良かった。