暗い・ツライお話しです

6月の第一日曜は上野忍岡高校定時制の同窓会、といってもボクが担任した2つの学年(特に2度目)のクラス会が中心となって他の学年に声をかけている。
退職して35年ほど経つので、皆55歳以上なのでお互いの加齢ぶりに驚き・笑いをくり返している。
今年はツライ・悲しい年になってしまった。
寝たきり入院の母親のオムツを換えているという、2年遅れで入学してきた以前は「困り者」で母親を泣かせ続けていたらしい男子が、今やその母のオムツを換えているという介護話は悲喜こもごもの感動的な報告だった。
同じ寝たきりでも同級生だった妻のオムツを換えているという男子の話は、ひたすらツラく悲しい報告で、1日経った今でも重く心にのしかかっている感じ。
1年ほど近く前のケガが元で入院し、そのまま再起できなくなったそうで、今や太もももの肉も落ち切ってしまっているとのこと。
介護のために働く方も思うに任せず借金が増えるばかりとか、年金関係の役所に勤務していた男子や市会議員をしている男子が相談に乗っていたけれど、活路が見出せることを祈るのみ。
こういう時にいつも思い出す研究室の「伝説のオトコ」に貸したまま諦めている60万の虚しさ、あれがあれば一時的にしろ救いになるのにと。
数年前にサラ金がらみで(保証人になったためだったか)自殺してしまった、60歳で卒業した優等生の女性についての情報が今回共有されたのも(知っていたのはボクと幹事役の1人だけだった模様)、新たな苦痛だった。
3年前だったか、交通事故で声を失った男子が(去年は欠席だったので心配したものの)元気に参加して器具を使って話に参加していたのが、せめてもの救い。
こちらも負けずに(?)700万と500万の喪失体験を語って苦悩を共有した気になって自らを救うのみ。
「他人の不幸を聞くのは己の幸福」であってくれれば! といつもの自虐話。

3つの部活のメンバーたちの苦悩も絶えることが無いけれど、ごく最近では家族が背負った借金のために困らされている仲間が2人いて心苦しい。
病気の家族のために時おり遠距離を訪ねている仲間もいる、皆さんタイヘンですネ。
一方では失敗すれば車椅子生活も覚悟せねばならない仲間の大手術が成功し、出歩けるようになったというハッピーな連絡もある。
教職現場ではモンスター・ペアレント等に苦しめられて転職するなど、多くの仲間がタイヘンな目に遭っているのは珍しい話でもないのが残念。
教員を増やして1人当たりの負担を軽減するなど、もっと教育にカネをかけなければ現場は荒れるばかりだろう。
やりたい放題の安倍晋三やトランプを支持している場合じゃなかろうし、とはいえ自分ファーストの小池百合子にすがっても利用されるだけなんだけどネ。