読売新聞は政府広報紙  日本人の公私混同  チンケな菅官房長官

今日の授業報告をと思ったけれど、最近はお勉強ネタばかり続いているので違う話から。
読売新聞がほとんど政府広報並みの記事を書き続けているのを見て、とうとう露骨に正体を見せ始めたナと感じている。
二代目らしい視野の狭さのまま暴走する「お坊ちゃま」である安倍晋三憲法改悪見解を堂々と掲載して、読売の読者以外の国民をアキレさせただけで終わらず、菅官房長官の前事務次官に対する個人攻撃に連携して週刊誌並みのネタを堂々と掲げるところは、読売新聞が自ら全国紙の名に値しない三文ペーパーであることを明かしてしまった。
産経が新聞の名に値しない劣悪な三文紙であるとは、かの鳥肌実(とりはだみのる→知らない人は検索すべし)の名言として記憶しているけれど、読売が産経同様に右翼的に偏向している実態はずいぶん昔に記したことがある。
60年代末の全共闘時代の実話なのだが、東大医学部長と学生との大衆団交の会場に(他のメディアと同様に)立ち入りを拒否された読売の記者が、あたかもその場にいたかのように「学生が教授をツルシ上げた」という記事を紙上に載せた時の学生(特に医学部)の怒りは裁判沙汰にまで及んだわけである。
そもそも読売が「ツルシ上げた」という当の学部長が、学生はそんな態度を示さなかったと証言していたのだから、読売が平然とトランプ並みの「嘘」を載せながら(安倍に限らぬ)反動政権に奉仕する三文紙であることに今さら驚かない。
朝日が池上彰さんの記事を歪めた時も呆れたものの、その後は社内の若手記者からの内部批判が機能して立ち直ったけれど、読売や産経はその種の内部批判を抑圧し続けてきた歴史のまま、反動的姿勢を維持している三文紙だということを頑固に守り続けている。
以前も取り上げた、信頼すべきジャーナリスト大谷昭宏さんは元読売新聞記者だそうだけど、読売が東京・大阪・福岡の各本社が揃って前事務次官の三面記事を載せたのは上層部から指示が出た可能性が高いとのこと。
なるほど嫌われ者のナベツネ渡辺恒雄)が巨人軍の人事・運営を好き勝手にやっているように、読売新聞記事に対しても口を出しているのかと思うと、読売の良心的な記者(以前巨人の球団社長をクビになった清武英利さんのような)が自由に事実を報道しようとする意欲が抑圧されたままになり、朝日の二の舞いを踏むことになるのは確実。

そもそも前川・前文科省事務次官の風俗通いの言いわけ(実態調査?)も笑わせるものの、彼の内部告発(辞任後だけど)を下ネタ非難で抑圧しようとした菅官房長官は自らの下品さを告白したようなもの。
日本人特有とも言えないけれど、(以前記したとおり)フランス大統領時代のミッテランは記者会見で私生児について問われたものの、「関係無い」の一言で退けて記者側(国民も)それで済ませたのはリッパ。
個人主義の歴史が長くて強いせいか、フランスでは公私の区分がキチンとできているのは文化の差とはいいながら及び難さを感じてしまう。
日本では、最短で辞任した首相や南海ホークス監督だった頃のノムさんのように、オンナの問題でクビになるのだから、公私混同も甚だしい。
でも、下ネタ批判で政権の悪事をゴマカソウとした菅官房長官の手口は、日本人の無分別に訴えようとしたものながら、必ずしも上手く行かずに菅批判もけっこう見聞するのでその点は少し安心材料かな。
昔、中曽根が日本を「不沈空母」とか言ってハシャイで防衛費を増大させようとしていた時に、当時の官房長官だった後藤田正晴が敢然と歯向かって止めさせたという偉大さなど、安倍晋三という「金魚のウンコ」でしかない菅に求めようがない。
たまたま現在法政大学の大学院の授業を担当しているので、卒業生である田中優子総長の反軍方針公表に感銘を覚えたものだが、チンケな菅も法政大出身と知ってシラケてしまった。

フジ・サンケイグループであるフジテレビの「新報道2001」という番組の解説者(?)平井文夫というのも、反動ぶりを露骨に表しているのでアキレている。
(これ以上続けるとキリが無いので、別にして記そう。)