「アフター・ヒトラー」

昨夜はNHK・BS1が今週続けているヒトラー番組(午前0時〜)を見ながらブログを記していた。
昨夜は「アフター・ヒトラー」の前篇だったけど(今夜は後篇)、他の回とは異なり初めて見るものだった。
戦後のドイツ女性がアメリカ兵のひけらかす物の魅力に惹かれてドイツ男性に見向きもしなくなるという光景は、まるで日本の戦後と同じで苦笑するばかり。
当然パンパン(アメリカ兵相手の娼婦)に相当するドイツ女性もたくさんいた様子が、映像にも現れていて心が痛い。
ソ連(ロシア)に占領された地域では暴力的に無数の女性が犯されたとのことで、殴られて片目が黒ずんで恨めしい表情の女性の映像も流されて痛ましい限り。
ソ連兵はドイツの工場から機械類を取り外して本国に送っただけでなく、鉄道の線路まで剥がしてソ連に運んだと聞いた時には、いかにもロシアらしいと変に感心したものだ。
ドサクサに紛れて北方領土を侵略して併合したやり口だ。
ナチに対する協力者を大量処刑する道具を作りだしたり、ナチに迎合した女性に対しては髪を切って坊主頭にして引き回したり、暴力を加えて殺してしまうほどのリンチも行われていたのは、ドイツに限らずフランスでもイタリアでもなされていた映像を以前も見たことがある。
収容所の管理者だった者どもを、終戦を機にユダヤ人が虐殺したのを誰も止められなかったという光景も無惨ながら、総じて戦争は「憎悪が憎悪を生む」だけで誰も救われないことを映像で訴えていた。
それでも未だに人類は戦争をくり返している、という最後のコメントの重いこと!
いずれ再放送をするだろうから、改めて見直したい。