近代文学合同研究会(補遺)

参加者について記すのを忘れていた。
意外に少なくて10人超だったけれど、精鋭ばかりの集まりだったのか、留学生の発表者に対して有意義な助言が続出して、それを聴いているだけで勉強になったほど。
近代文学会の春季大会だったかで漱石「文学論」の発表した服部徹也氏の水準の高さに感銘を覚えたという感想を当時記したけど、その服部氏も参加していたのは嬉しい驚きだった。
氏の研究はそれ以前の漱石研究がイイカゲンに思えてくるほど緻密なものだったけど、発表以外にどんな成果を出しているのか、ご本人を知ったら改めて興味を覚えたものだ。

ファミリーからはボク以外ではナオさん(島尾敏雄研究者)も参加して、聴いた後の感想では発表趣旨の1つである賢治の北方志向に対して島尾の南方志向が指摘できそうだと言っていた。
賢治の西洋志向と島尾との異同など、種々刺激になったそうで何より。