明治ゼミに参加  三島由紀夫「近代能楽集」

いちおう記しておいた方がいいかな、明日その続きを聴きに行く気になる人もいるかもしれないから。
先週の火曜に漱石の言葉調べに学大の伊藤研究室に寄ったのだけれど、同じテーブルでPCを叩いていた学生がいたのでプリントを見たら何と「近代能楽集」の「綾の鼓」。
ボクが先年論じたばかりのものだったのでチョッとだけ話したら、その日の発表者の岡本嬢だった。
帰ろうと思ったらかおり先生からゼミへの参加を誘っていただき、興味があったので発表だけ聴くことにした。
学部の湯川クンもボクには思い付かなかった角度から論じようとしていたし、岡本さんは院生らしく、というよりレベルの高い院生ぶりを発揮していてチョッと驚き。
詳しいことは先週のレジュメをもらって読めばいいし、先週の盛り上がったという議論を踏まえた「その2」の発表を聴きに行くといい。

@ 発表を聴いて誤読が気になって「気位」は「きい」じゃなくて「きぐらい」、「抉出」はサンズイではなくて手偏だから「けっしゅつ」ではなく「てきしゅつ」だと指摘して部屋を後にしたのだけど、帰り道に「剔抉」(てっけつ)の「抉」を「剔」と勘違いして「てき」と言ってしまったことに気付いてドキッとしたけど後の祭。
レポーターは手偏だヨと指摘したら「えぐる」ですねと応じたので漢字が読めることをアピールしたけれど、敢えて読めば「けっしゅつ」で正解だったのにボクの方でわざわざ間違いを教えてしまった。
そもそも「抉り出す」が自然であって「抉出」とつづめるのは無理があるので、使った方にも責任を取ってもらいたい(誰かの論文の引用にあった造語だった)。
ともあれ誤りを教えてしまったら訂正をしないと気が済まないので、かおり先生に次回の明治ゼミの時に訂正をお願いしたけれど、昨日のヒグラシに岡本さんも参加したので訂正を頼んだ次第。