20日の発表  コルトーのショパン論  平野啓一郎「葬送」

テキストであるコルトーショパン論は実に読みにくい文章で困った。
河上徹太郎の翻訳が下手というわけでもなさそうで、レポの西村クンによると原文のせいとのこと。
いずれ論文化するとのことなので詳しいことは書けないけど、コルトーが言いたいことがよく理解できた気になれた。
ツクホーシが参加したこともあって、小林秀雄の批評とコルトーとの共通性も話題になった点は個人的に面白かった。
前回の西村クンが発表したジッドのピアノ演奏論とは正反対だと言われると、コルトーの論の位置がハッキリした。

西村クンがショパン論を取り上げてくれたのを機に、昔ゲットしておいた平野啓一郎「葬送」(全2冊)を読み始めることができたけど、原稿用紙2500枚分だそうでとにかく長い!
画家のドラクロアが主要人物として登場するのだけれど、歴史小説としてはあまりイイ出来ではないという印象。

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