センター試験  試験監督  昼寝

先般、寒気鋭い中でセンター試験が行われていた時には、しみじみ退職した身の幸せを味わったものだ。
故・饗庭孝男さんもボヤいていたのを覚えているけれど、大学教員として一番イヤな仕事は試験家督だ。
特にボクは中学生の頃から昼寝を欠かさない夜型の人間なので、入試の監督のような早朝から夕方までの業務は大の苦手。
宇都宮大学時代には1コマおきに担当していたので、間の空いている時間は昼寝をしていたものだけれど、1回だけ寝過ごして監督の集合場所に行ったら、一緒に監督する農学部の先生が困った顔で待っていたのを忘れない。
その程度ならイイのだけれど、学大では1コマおきに休める体制から休みなく朝から夕方までずっと監督させらえるようになったので(人間を機械と同じように働かせようとした、当時の入試委員会の歴史的な過誤と言うほかない)、夕方の最後の試験の際にボクは入試委員会並みの歴史的チョンボを仕出かしてしまった。
当時は副学長だった村松泰子(学大の歴史上最悪の学長かも)さんと入試委員長の2人からお叱りを受けたけれど、具体的に何をやったかは学大の名誉のために言えないのがもどかしい(ボクとしては言いたくてウズウズしてるのだけど)。
入試委員会のやり方自体に大きな問題があると思っていたので、自分だけの責任とは受け止めていないので、学大からお許しが出れば打ち明ける用意はあるのだけどネ。
そもそもボクは自家にいる時に限らず昼寝を欠かせないので、在職中は研究室のソファでいつも昼寝していたのは有名な話(?)。
美術館でも疲れれば坐って寝るし、釣り場でも昼寝は欠かせないので、館山の桟橋でホコリ吹きすさぶ中でユウ君と寝ていて、現地のハッちゃんから「ホームレスみたいな人がいると思ったら、先生たちでビックリしました」と言われた歴史もあるくらい。
在職中、国語講座の会議中に居眠りをしていたらしく、隣りに座っていた千田さんから「イビキかいて寝てましたヨ」と言われて驚いたことがあったナ。
院生時代は三好行雄師の授業で後輩の「明暗」論を聴きながら寝入ってしまい、隣りの根岸泰子(現・岐阜大教授)に起こされ、やはり千田さんと同じセリフを言われたことがある。
日本近代文学会の運営委員の時には、宮内淳子さんと2人で司会をしていて、自分の司会担当が終ったら司会席で居眠りをしたため、宮内さんに突かれて起こされたこともある。
昼寝は人類の権利だゾ〜! 寝かせろ!!!