鹿島茂  ユゴー「ノートルダム・ド・パリ」

Eテレの「100分で名著」は今までも紹介したことがるけれど、今はユゴーの有名作品を鹿島が解説している(鹿島茂のことも今まで書いたことがある大学同期の全共闘仲間なので、心理的に敬称を付けにくい)。
別のクラスながら交流があった学生時代はマジメそうな男という印象だけだったけれど、『馬車が買いたい』(未読)でサントリー・エッセイ賞を獲って以来たくさんのエッセイを出して読者を掴んでいる。
ボクが読んだのは研究室に具えた19世紀のパリの風俗を語った本だけど(題名は忘れた)、仏文の専門家とはいえ何でも知っている知識量に圧倒されてしまったものだ。
それ以前に國學院大學で非常勤講師としての鹿島に会った時は、フローベルを研究していると言っていたけれど、これまで研究者としてパッとした感じは無いものの、エッセイを書かせれば天下一品というところ。
下の学年の内田樹も研究者というよりエッセイストとして評価されているけれど、エッセイは鹿島の方が筆が立っていると思う。
自家にある『文学は別解で行こう』もチョッと読んだけど、表題の文章が良かったかな、今タミルさんが図書館で借りて読んでいるとのこと。
などと三遊亭歌之介の落語を聴きながら書いていたら、「100分で名著」の再放送が始まった(本放送は月曜夜10時25分から)。
水曜の早朝と昼頃にも再放送があるのに、日曜の昼間もやってるとは親切なのかな?
とにかく面白いし、タメになるのでおススメ!