映画 「海街diary 」  是枝裕和監督

ナオさん情報で是枝監督の作品を放映するからというので、呑み部の日に録画したおいたのを昨日一昨日に楽しんだ。
原作は漫画だそうだけど読んでないので、ボクの感想が原作についてのものなのか、是枝テイストについてなのかは判らない(詳しい人がいたら教えてちょ!)。
是枝監督らしく《家族》がテーマになっているけど、4人姉妹という設定は現代版「細雪」といったところながら、末っ子だけが母親を異にする等が是枝的な感じを受けた。
長女(綾瀬はるか)と末っ子(広瀬すず)が親の「わがまま」に耐えている点で共通していて、吹っ切れている次女・三女とは正反対という対比も谷崎とは異なる。
冒頭はベッド上の女性の脚が映されるのだけど、ヒザの骨が突出しているようで色気台無しだと思っていたら、次女の長澤まさみの脚だったのでビックリ(収容所の犠牲者を想起させるし)。
こんなにやせ細ってしまったのかとガッカリしたけれど、その後はそれなりの美脚の魅力を見せていたので安心したものの、そういえば結婚して子供もるそうだからその色気かナ。
原作どおりなのか、むやみに食べる場面が連続するのでウルサイくらいだけど、同じ物を一緒に味わうことによって気持を共有することが伝わってくる。
海が出てくるのは当然ながら、それが山と対比されているのも見やすい(三女が勤めている店の主人が山男だったり)。
親が仕出かした男女問題を潜ませながらも、善人ばかりの何気ない日常生活を追っているだけなのに、ジックリ見せる是枝監督のお手並みを楽しんでもらいたいネ。
同じ内容だとしたら、漫画の方は読めるのかな?