唐十郎「の小説

唐十郎『紙女房――楼閣興信所通信』より「皇帝の飲みもの」を、一橋大のオーヴァー・ドクターの石川偉子さんが発表した。
テクストは笑えて面白いし、文章が想定以上に読ませるものの、どう論じていいのか分からない状態が最後まで続いた。
8つの話をまとめた視野で『紙女房』全体を論じるしかないと感じたけれど、レポが果敢にも1つのテクストに閉じて論じきろうとしていたのはリッパ。
あの手この手で攻めていたけれど、詰め切れていない印象だったのは、テクストに閉じて論じることに伴う困難だろう。
相変わらず時代考証を中心としてよく調べてあって、同時代ながらボクが見落としていたことまで教えてくれたのは有り難かった。


@ 次回は5月27日(日曜)2時から。
  レポはマンジュ嬢、作品は決まり次第お報せします。
  6月以降の発表者を求めています、希望者はイチローまで。