国吉康雄と清水登之(とし)展  府中美術館

ブログを読んでくれている仲間から、高校時代の友人・金井広秋の情報を伝えてもらえたのは有り難かったけど、福井県在住なのに府中美術館の会員だという仲間までいたのはビックリしたナ。
それならというノリで紹介すると、今「国吉康雄と清水登之 ふたつの道」展を宇都宮の美術館でやっているのでおススメ(遠いけど)。
5月15日の朝日新聞(夕刊)に紹介と評が載っていたので知ったのだけど、この2人の画家は情報を知る前から関心があった。
特に国吉は画集も(2種類?)持っているし、だいぶ前に多摩センター辺りまで展覧会を観に行ったことがある。
福武書店が国吉の作品を多数持っていて、多摩センターの福武のビルで展示していたのだと記憶する。
清水の方はテレビの美術番組で出会って録画してあるけど、もっとたくさんの作品を観たくなった画家だ(けどまだ観ていない)。
「ふたつの道」というのは、この2人のアメリカとの関わり方の差異を言っているのだけれど、清水の方の詳細は分からない。
新聞記事の表側が、毎週紙面の4分の1くらいの大きさで都内の美術館で展覧中の作品を紹介しているので切り取ってあるのだけど、そのお蔭で裏側の「ふたつの道」の記事の下半分が失われているのだナ。
だから清水のアメリカとの関わりは読んだけど覚えてないし、この展覧会が2つある宇都宮のどの美術館で開催されているのかも不明。
国吉のアメリカとの関わりは昔観たテレビ番組で知ったのを覚えているけど、(清水よりも)藤田嗣治と対照的なのが印象的だ。
藤田がパリから帰ったら、15年戦争中だったので戦争画を描かされ(自発的に描いたという理解もある)、戦後はその罪をキツク問われて日本に失望したため再び渡仏し、そのままフランス国籍を取得して洗礼まで受けたのは周知のとおり。
国吉は戦争中はアメリカにいて、日本の軍国主義を揶揄するような作品も描いた上に、美術教師としてアメリカ人に絵画を教えて敬われたとのことだった。
その意味で特異な日本人画家ということになるけど、作風も日本人離れしていると言える中に斬新な作品もあって驚かされる。
アンニュイの漂う作風がとても気に入っている、おススメ!