夏合宿  悲喜こもごも  絶品の味

参加人数は減少気味なのだけれど(初日泊14名+小学生で2日目泊は11名のみ)、その理由に特色が出ている。
子供の部活動がらみが増えているのも興味深い傾向かな。
フニャ君の長男のリッ君が剣道の試合とかでフニャ自身も合宿に出られず、ユカチン母子は長男カイドウ君が小学生の野球チームの試合のために母子3人とも不参加(次男坊のアキシゲ君も野球に打ち込んでいるとか)。
メンバーの子供でもっと上の年齢では、ツクホーシの長男アッ君が大学を卒業して企業に就職したために不参加という例もある。
フ〜ム、ボクもトシをとるわけだネ。
今回不参加のイヤラシ君は、子供2人が社会人になったのでふだんの釣り部では常連になったけど、役職付きのため仕事が入り合宿は欠席。
ツクホーシも校長の仕事のため、1泊して翌日早目に帰って行ったのは淋しい。


今回ツクホーシの希望で釣り部長かつ料理長のユウ君が釣果を天ぷらに揚げるというので、自家の天ぷら用具を持参したら実に上手く(美味く)揚げてくれた。
いつもはシロギス狙いなので、外道の中心メゴチは大きめなモノ以外はリリースしていたけれど、今回はシロギスと共に天ぷらネタの中心になるので確保という方針。
釣果をシロギスに限って記すと、天ぷらという言葉にスイッチが入ったイチローが、ふだんは初心者の面倒を見ているのに、今回は自分で釣り始めて結果を出したところがプロだった。
初日は5尾のイチローがダントツで2位は2尾が数人、2日目は渋滞に巻き込まれて初日ゼロだったアマッチ等が2尾でトップ、3日目はイチローが3尾でトップながらユウ君が3日間で最大級を1尾ゲット、合計すれば何とか広瀬家の食卓をにぎわせることができたかな?
場所は館山桟橋でメゴチは3日間コンスタントに釣れたものの、2日目は大物が多きめなのが数匹釣れた。
個人的にはシロギスよりもメゴチの天ぷらの方が好きだけれど、流通に乗らない獲物なので自分で釣って揚げないと食えないしろもの。
今回は料理長のお蔭で30年ぶりにメゴチ天ぷらを味わえたのはカンゲキだったナ、もちろん揚げたてのキス天も美味だったけど。
イチローの2日目は孫のリヒトと昼飯を共にしたり、昼寝をしたりで時間を費やしたので、釣果は午前中20数センチ超のミノカサゴを釣り上げたくらいでキスはゼロ。
ミノカサゴというと水族館でも展示されるほど釣りではレアものなので、イチローも初めての体験。
長い背骨に毒針があるのを知っていたので、釣り上げてすぐにこの針を切り落として安全を確保した。
レアではないけれど、館山桟橋では釣れることが少なくなった20センチ程のベラ(キュウセン)をユウ君が1尾ゲット、2日目の天ぷらはこの2種が話題の中心でミノカサゴの天ぷらは生涯唯一の体験かも。
これがまた絶品極まる味わいながら、揚げると縮まってしまうので、年長の4人で分けて食した。
喜悦の2日間の後は悲劇の1日が待っていた。
3日目は場所を保田海岸にして釣り始めようとしたとたん、磯竿の繊細な竿先が割れていてガックリ(この竿は那珂湊でも先端を割られたもの)、続いて投げ竿を出そうとしたら2本のはずが1本しか無い。
2日目の午後は釣り場を他のメンバーに任せて孫との食事や昼寝ばかりしていたので、片付けが始まるまで釣りをしていなかったのが災いして、いざ片付けタイムになったらメンバーが次々に片付けてくれる竿やリールなどを受け取ってカバンに入れることに終始した次第。
3日目に出そうとして足りなかった投げ竿は、どうみても2日目に桟橋の先端に投げておいた一番高価な竿とリールで、それを置き忘れていたことに気付いて保田から急遽館山桟橋に直行したものの、既に持ち去られたあとで超ショック!
立ち直るまで半日かかった感じ。
人任せにして全部片付けたものと思い込んでしまうのは初めてではなく、むかしの合宿で館山桟橋より南の民宿で泊まった時も「女子カマ(オカマ)チーム」とバレーの試合に打ち込み、釣り具の方は釣りをしていた仲間に任せてしまったお蔭で、竿とリールのセットを置き忘れたまま帰京してしまったこともある。
その時に失くしたセットはリールも竿も安物だったけど、定時制教員時代に生涯で初めて買った物だったのでガックリしたものだ。
今回の道具はセットで3万円ほどのものながら、金額ではない貴重な思いが詰まったものなので、カネには換えられない大事な宝物だった。
殊にリールは投げ竿専用のものとしては生まれて初めてゲットしたものであり、昭和ゼミの春合宿で初のお披露目しようとしながらも、風が強すぎて投げても前ではなく横に飛んでしまった苦い思い出もあるシロモノだった。
ジンセイ喜びもあれば哀しみもある、喜びが大きければ哀しみも大きい、などと言って諦めるしかないネ。