ノモンハン事件  辻政信

インパール作戦についての記事を続けようと思っていたけれど、その後(先ほど再放送もしていた)ノモンハン事件の番組もあり、インパール作戦で数十万の(?)日本兵を殺した朱牟田廉也に相当する大バカ参謀長・辻政信なる存在がノモンハンにもいたことを知り、呆れながらも怒りが収まらずいちいち記してはいられないことが分かった。
辻政信ノモンハンソ連軍の情報を頭から無視して己れの立てた机上の空論を兵士に強要し、圧倒的な装備のソ連軍に壊滅的な敗北を喫してしまった。
テレビ画面では、辻ではなかったけれど陸軍上層部が天皇を「天さん」と呼んで軽視しながら、好き勝手に暴走をくり返していた模様がハッキリ映されていて驚いた。
軍では天皇を絶対化していたのではなく、利用しただけという構図を目にした驚きだネ。
ともあれ辻政信は責任を現地の隊長に押し付けて自決させ、自分はいったん閑職で次を待ち、マレーでもガタルカナルでもノモンハンの教訓を生かせない無謀な作戦にこだわって数えきれない日本兵(と民間人)を己れの作戦の犠牲にしてしまった。
戦犯として真っ先に死刑にされるべきだったろうに、何と66歳まで生き恥をさらしたというのだから憤りで殺意さえ感じてしまう。
辻を顕彰する大きな碑(石塊)までが画面に映っていたけれど、辻をかばった上官たち・共犯者が立てた碑なのだろうか、恥の上塗りだネ。
上官たちが低能ばかりで、辻たちの世代の机上の空論が暴走するのを止めることができぬまま、貴重な兵士たちの命を無駄にしてしまったわけだ。
ほとんど5・15事件や2・26事件と同じパターンのくり返しだネ、現実離れした妄想にとり憑かれたまま実行して自滅し、日本国を滅ぼしてしまった次第。
ボケた田原総一郎古市憲寿や三浦瑠麗などの机上の空論を暴走させる図と重なって見えてくるナ。
福岡政行さんが出演していた時は、ふだんは出しゃばりたがる三浦が黙っていたのを見かけたが、やはり机上の空論の脆さ(もろさ)が自覚されていたからかな?


日本軍の戦車隊に属していた司馬遼太郎は、ノモンハンの惨敗の現場にいたので、この戦争についてだけは自分では書けないと言っていたのを思い出した。
代って弟子筋の(?)半藤一利さんが書いたようだけれど、NHKテレビ「ノモンハンの真実」を見るかぎり確かに知りたくない「真実」(=日本軍の無責任体制)というものがある。
戦争モノの番組がくり返し放送されるけど、見るたびに怒りではらわたが煮えくり返るので疲れてしまったヨ。