「ながらスマホ」で殺人  道具は進化・人間は劣化

たった今、「ひるおび!」でスマホを片手にイヤホンで聴き、もう片方の手には飲みものを持ったまま自転車運転をしていた結果、歩行者(年配の女性)にぶつかり結果として死に至らしめた女子大生(森野未空)の事件を取り上げている。
禁固2年・執行猶予4年(3年が普通であるものの、犯人の森野に反省が欠落しているためらしい)というのは、意外に重い刑罰だと受け止める人が多いことだろう(以前評価したコメンテイターの大谷さんは軽すぎると言っている)。
自転車も車両だから(車両だという認識が薄いから事故が多くなるのだろう)死に至らしめる事故も少なくないのも当然で(他の死亡事故も紹介していた)、死亡しなくても事故そのものは昨年でも2000件を軽く超えるとのこと。
ガラにもなく(?)この事件に食いついているのは、たびたび「ながらスマホ」が見かけられるようになった頃、いずれは死亡事件が起こるだろうと心配していたからだ。
当時、警告の意味で「人を殺すのは武器だけではない!」という記事を書こうと考えていたものだったけど、思っただけでそのままになるのは他の記事と同じで今日に至った。
被害者の身内の人が、この事件を契機に1人でも「ながらスマホは止めよう!」という声を上げてもらえればと思う、と語っているとか。
それに応えたわけではないけれど、何とか対策を練らないと「ながらスマホ」で殺される人は増えるばかりだろう。
北朝鮮のチビデブ坊やが原爆・水爆! と騒がなくなっているのは歓迎ながら、人類が自分で造り出した制御できない殺人器具は、原爆を始めとする武器だけではないというのが情けない。
便利で楽しいということで造られたスマホが改良され続けるのは必至の勢いだろうけど(フツーの携帯さえ持ったことがないので詳細は不明)、武器と同じでそれを使う人間の方は後退するばかりだから、大小の事故が増えるとも減ることはあるまい。
原子力発電所の事故もチェルノブイリを頂点としてアメリカでも日本でも抑えられなかったのは周知のこと、小さな事故ならしばしばニュースになっている。
道具は限りなく進化しても、それを使う人間の方はセルフ・コントロール能力を失い続けて劣化するばかりだから、事故は加速度的に増え続けることだろう。
「ながらスマホ」(車の運転しながらスマホを見てるバカも見かける)に殺されないように、「ながらスマホ」を見かけたら早目に避けて身を守りましょう!