レコード・プレイヤーをゲットしたヨ!  TEACは言葉足らず?  モーツァルトのピアノソナタ  グレン・グールド  リパッティ

レコードはクラシックとポピュラー全部で70枚くらいあるのだけれど、10年ほど前にプレイヤーが故障してから聴けてない。
音楽はオープン・デッキ、カセット・デッキ、ブルーレイ、DVD、CD、ビデオ等で聴けているのでほぼ満足しているものの、ボブ・ディラン(10枚ほど)、中島みゆき(6・7枚)などが聴きたくとも聴けないまま死にたくないので、安物ではないけど高価でもないクラスのプレイヤーを買ってきた。
メーカーはオープン・デッキと同じTEAC製、オープン・デッキは25年ほど前に25万近くした業務用で部品交換しながら今でも現役なので、TEACは信頼している(逆にソニーは信頼度が低い、オープン・テープが「テープ鳴き」するのが典型的なマイナス)のでプレイヤーも会社で選んだ。
でもお陰で無駄な手間と時間を費やしてしまった。
説明書に「トーンアームの後部にカウンターウエイト(錘)を差込み、右にゆっくり押して装着してください」とあるので、字義通り何度も試みたけれど小さな突起に阻まれて装着できない。
無理にやると微妙な機器だから壊れても文句は言えないので、突起を削ろうかとまで考えつつ「設計ミスに違いない」と決めつけ、数日後に買った店(ビック・カメラ立川店)に行った。
定員が店にある同じ機器でやって見せてくれたのだけれど、決して「ゆっくり押して」などいない、むしろ強引に押し回して装着していた。
「同じような質問・苦情が寄せられています」という説明だたけれど、TEACの技術と製作は信用できても、説明書を書いている人間の表現力の低劣さは迷惑で腹立たしい限り。
これではせっかくのTEACの技術が誤解されるばかりだから、説明書担当をもっと気の利いた頭の働きのある人に換えないと、会社全体の信用を落とすことになるのは必至。


それにしてもレコード・プレイヤーはハウリングしやすいようで、ボリュームを下げないとハウリング音がジャマになって音楽が聴きにくい。
早速グレン・グールド演奏のモーツァルトピアノソナタ全集(5枚組)のK310・332・333から聴いたけれど、332や333は他の演奏を寄せ付けないほど面白いものの、310はやっぱりリパッティの演奏のおどろおどろしさに及ばない、というか軽すぎてツマラナイ。
院生時代に林広親(と前田久徳)がボクのアパートに来た時にリパッティを聴かせたら、林がいたく感動したらしく後でヘブラーの演奏を買ったらツマラナカッたと言っていた、そのくらいリパッティのK310は素晴らしい!
でもそれ以外ではグールドの演奏は抜群にステキで楽しいのは言うまでもないけど、演奏しながら自分で歌っている声がジャマながらも、そこは我慢しなくてはネ。

ピアノソナタは大音で聴かないからいいけど、ブルックナー(5曲くらい)やマーラー(同)の交響曲は大音でないと気分が出ないのに、ハウリング音がジャマでボリュームを上げられないのが珠にキズだネ。
まだディランやみゆきは聴いてない、仕事(読み書き)しながらは聴けないからネ(今はBSプレミアムで再放送「天才画家の肖像 モネ」を見ながら書いている)。