反戦・厭戦の短歌

「朝日歌壇」(11月4日)に久々湊盈子がコラムに紹介した短歌より。

額(ぬか)のうへに集まつてくる赤とんぼ飛行機となり飛びし日ありし  十鳥(じゅうとり)敏夫

赤とんぼと聞いても戦時がよみがへる朝顔の紺ひらく夏空        志垣澄幸

共に戦争を体験した歌人ゆえに、「赤とんぼ」という言葉が重く伝わってくる。