ルオー展

ルオーを沢山所蔵しているパナソニック汐留ミュージアムに行くのは、今度(23日)で5・6度目かな。
もちろん2週間前に、大東文化大での昭和文学会の帰りに寄れなかった無念を晴らした次第。
今回は所蔵作品以外にも少なからぬ絵を観ることができるというので、期待を持って行ったら十分満たされたヨ。
一連の「ミセレーレ(ミゼレレ)」をあれほどまとめて観ることができたのはラッキーだったし、初めて観る「パシオン」という大作(キリストと4人の男)に圧倒されたのはそれ以上の収穫。
さらに初期作品の「後ろ向きの娼婦」と「手品師またはピエロ」の2作品の魅力にも取りつかれた感じだったネ。
絵具タップリの大顔絵ばかり観た後で、パステル等で描かれた男女の全身像を観ると一段と魅力的だネ。
小林秀雄が絶賛したという「マルタとマリアの家でのイェエス」など、全然面白くない作品に見えてくるというもの(小林の生前には、それほどたくさんのルオーを観ることができなかったのかもしれない)。
それにしても他の作品では「パッション(受難)」と題されているものがあるのに、「パシオン」という表題はいったい何だンだ?
祭日でもそれほど混雑していないので、おススメです、ルオーを知らないジンセイなんて!