好きなピアノ曲  ピアニストのメイ・カミムラ

クラシック音楽のそれぞれのジャンルで好きな曲を記しておススメしようという思いは、10年以上も前からのもの。なかなかそこまで書いている余裕が持てないままだというだけの話。交響曲ではブルックナーの9番だということは、宇都宮大の「最終口演」の時に明かして葬式で流すならこれだネ、と洩らしたっけ。ということは、ジャンルを超えて一番大切な曲と言ってもいいナ。

たまたまメイ(元助手・昭和ゼミ)とメールのやり取りをしていたら(ほぼ下ネタ)、何とメイがピアノを習っているとのこと。人前で弾くこともあるそうだけど(絶対聴きに行かないゼ)、メイの好きなピアノ曲を教えてくれつつボクの好きな曲を尋ねるメールが来たので、お応えしたものが以下の通り。

 

今、大林宜彦の「最後の授業」(完全版・3時間)という番組を聴いているところで(意外に面白い人なんだネ、映画を見たことないけど)、余裕があるからお応えします。

それにしてもピアノ(殊にドビュッシー)を自分で弾けるなんて羨ましいネ。

自家のピアノは30年ほど前に買って以来、ほとんど弾かれないままだ。

国立に引っ越す際に、オレが唯一出した条件が「ピアノを処分する」ということだったのだけど、ジャミラはハナから無視して運び込んだのだゼ。

それ以来、ジャミラとの関係は「終った」感じのまま今日に至る。

 

オレが一番苦手(理解できない)なのはピアノ曲で、上手い下手の区別がつかないのだナ。

曲の良さも分からないから、曲名もなかなか覚えられない、「イイ音だな~」とは思うのだけどネ。

それにしても幅広くチャレンジしているネ、リッパ!

ショパンはワルツが一番浅い印象だネ、ノクターンとともに聴きやすいけど。

ラフマニノフ前奏曲OP23-5というのは、高音がステキで胸に刺さる曲かな、だとすればボクも大好きだヨ。

最初に聴いた時に既に「これだ!」と思った曲のことかもネ、30年くらい前のことだろうけど。

ルガンスキーでも7番と共にビデオに録画してあるヨ、今は聴けないけど。

この曲だとしたら、他にも横山幸雄など3人くらいのピアニストで録画・録音してあるヨ。

ラフマニノフはご存じのとおり片手が1オクターブ届いた人だから、女性が弾くのはタイヘンだろナ。

 

ドビュッシーアラベスク」の1番はいろんなところで使われているけど、嫌味にならないところがスゴイ。

ピアソラの「ブエノスアイレスの冬」はすぐには曲が思い浮かばないけど、数種類の楽器で録画・録音してあるかもしれない。

その中でピアノが1番かどうかは聴き比べないと・・・ギターやバンドネオンはどうだったかな?

シベリウスにも聴きやすいピアノ曲があるネ、「樅の木」は頭に「残ってない」(周五郎の小説名のもじり)。

ガルデスって全然知らないヨ。

 

バッハは聴かないのかい? 原曲のチェンバロより、ピアノの方が素晴らしいと思うけど。

平均律ピアノ曲集」も文句なくステキだけど、「ゴルドベルク変奏曲」がサイコーだネ。

一番有名なグールドもイイけど、ナマで聴いたことのあるニコライエヴァも素直でイイし、だいたい誰が弾いてもイイんじゃないかな。

個人的には弦楽三重奏版が好きで、年に何回か必ず聴いてるヨ。

バッハにはその他「フーガの技法」を始め「フランス組曲・イタリア組曲」(それぞれ6曲)などたくさんのピアノ曲(版)があって楽しめるヨ。

 

@ 番組が終るから、そろそろ寝よう。