メイとのメールのやり取りは、しばらくはブログに書けない下ネタを披露してその反応を聞いたりしていたけれど、このところはクラシック音楽という「上ネタ」で交信が続いている。伝説のピアニストであるディヌ・リッパッティを紹介したら、動画を見たと言ってきたのでビックリした。ボクのPCでも見ることができるのかもしれないけど、音が出ないのでダメだネ。ともあれ、メイへの返信が音楽ネタなので、お好きな仲間に分かるように書き換えて以下に貼り付けます。
リパッティの動画があるとはビックリだね、オレのPCでは音が聴けないけど。
メイに言われて思い出したけど、「ゴルドベルク変奏曲」のピアノ演奏が是枝裕和さんの映画「そして父になった」に使われていたので驚いたことがあったナ。
ラフマニノフのピアノ協は2番にシビレていた時期があったけど、それだけ通俗的なんだネ。
メイがブロンフマンの演奏で感激したという3番は極端に難しいピアニズムだそうだけど、手を見てると確かにそうだナ、いずれにしても音楽的には深さを感じないけど。
(メイの質問に応えて)ショスタコービチの交響曲5番「革命」も飽きる曲だネ、社会主義リアリズムだからだろネ(バースタイン指揮のニューヨーク・フィルの第4楽章の演奏はジャズ的で比類ない)。7番「レニングラード」も同様だけど、まだ飽きないネ。去年だったか放映されたN響の常任指揮者であるヤルヴィ(素晴らしい! アシュケナージは糞!)の演奏もイイし、彼に言わせれば表層では社会主義リアリズムながら、深層では政治批判があると言う。
4番がモダニズムだったので批判され、しかたなしに5番で「革命」の名に値する曲を書いたということのようだヨ。交響曲は目立つからショスタコービチは本音を室内楽に吐露したという説を聞いてなるほどと思ったけど、確かに弦楽四重奏はどれもイイね。
ベートーベン並みに素晴らしいと思うヨ、バルトークより聴きやすいし。
「ショスタコービチの証言」という実に面白い本が、文庫になっているようだから一読するとイイよ。
今どき見る人がいたとは意外ながら、大島渚監督の「日本の夜と霧」は映画としては失敗しているけど、週刊誌のように見ていれば耐えられるかな。(メイが感心したという)出演している芥川比呂志(龍之介の子)は役者として上手いネ。
ラフマニノフに限らず、チャイコフスキーを典型としてプロコフィエフも皆揃って通俗的だネ。その通俗性がまたタマラナイこともあるけどサ、チャイコフスキーの弦楽四重奏の「アンダンテ・カンタービレ」のようにネ。ロシア音楽は道産子のメイがシビレルのも分かるヨ、風土が似てるもんネ。