「老化は奔る(はしる)」でメチャ疲れ!  ロブグリエ「嫉妬」  目取真俊「面影と連れて」

18日は三好師の墓参と呑み会で、翌19日は私用で午前中から外出、さすがに2日続けて出かけると疲れを感じる。18日は墓のある東中野に行くつもりで、中野の乗り換えで慌てて東西線に飛び乗ってしまい、落合に行ってから戻ったので疲れも倍増。まさに「老化は奔る」で心身の疲労はハンパなく、今日もボーッとしたままなので午前中から(ふだんの論文ではなく)小説を読んでいた。

ロブグリエの「嫉妬」なんだけど、これほど読みにくい小説も珍しいと感じたくらいのシロモノ。緻密な描写のようながら情景が浮かびにくくて入ってこない。実は今日が3度目のチャレンジだったせいか、過去2度挫折した時よりは読み進めることができた。

以前記したけど、木村仁志クン(一橋大院の時の受講生)の論文を読むための読書なんだけど、種々の事情で先送りになっていたもの。ロブグリエの読書が滞っていたところに『日本近代文学』最新号(第100号)が届いて、これも法政大が会場だった昭和文学会の時に本人から予告されていたのだけれど、仲井真健一クン(立大院の時の受講生)の論文が載っていた。

目取真俊の「面影と連れて(うもかじとぅちりてぃ」を論じたもので、仲井真クンの論文を読むためにもすぐに目取真俊短編小説集全3巻をゲットしておいた。こちらは阪神・巨人戦を見ながらアッという間に読めてしまった。ただ目取真ファンとしては、「水滴」や「魂込め(まぶいぐみ)」の圧倒的な迫力とは遠く及ばない作品だったのでガッカリはした。もちろん作品と論文の評価は別なので、近日論文を読み終えたら感想を記したい。こちらも木村クンの「嫉妬」論より早くなりそう。