『シドクⅡ』の刊行

ブログの更新が途絶えると、余計な心配をかけるということを知ったので、この間の近況を報告しておきます。2日は定時制高校の同窓会、4日は自著の刊行の大詰めとして鼎書房の加曾利社長と相談してきたので、ブログ更新の余裕が無かったしだい。

最終的に表題と目次が決まったので、お報せします(ここだけの話)。刊行月日は未定ですが、出版記念は生前告別式を兼ねて東京と宇都宮で催す予定なので、卒業生の皆さんヨロシクご参加下さい。

 

シドクⅡ 太宰・安吾に檀・三島       関谷一郎

 

 太宰治

 

 太宰文学の特質――志賀文学との異同を中心に

「春の枯葉」――〈善悪の彼岸〉を求めて

「如是我聞」――開かれてあることの〈恍惚と不安〉

   

坂口安吾

 

 安吾作品の構造――太宰作品と対照しつつ

 何やらゆかし安吾と鷗外――「白痴」・「二流の人」など

   

檀一雄

 

檀一雄の文学――〈断崖〉からの跳躍

「火宅」――〈泳ぐ〉人々

 

三島由紀夫

 

 三島作品の二重性――「殉教」・「孔雀」など

「近代能楽集」各篇の諸相

金閣寺」への私的試み(習作)