【言葉】関野吉晴

最近取り上げてないけど、現在朝日新聞の「語るーー人生の贈りもの」の連載は冒険家の関野吉晴さんでとても面白い(直前のバレリーナ森下洋子は全く読まなかった)。この人を見ると、いつもユースケ・ハマダマニア(浜田雄介=成蹊大教授)を思い出すほどよく似ている。先ほどナイターを見ていたら、楽天の藤田が久しぶりに出てきたけど、これがまた宇大修士で県立高校教諭のフニャ君にソックリでいつもながら笑える。ハマダマニアもボクの不得意な探偵小説・推理小説では及び難い研究者だけど、関野さんの冒険家ぶりは100パーセントマネできないネ。

できるだけ奥地に暮らす人間と一緒に生活したいという気持と実践は、全然理解できないネ。ボクは釣りは大好きだけど、アマゾンなんて絶対行きたくないネ。それなのに関野さんは、奥地のヤノマミ族と50年来の付き合いがあるとのこと。呆れるほどスゴイね! ヤノマミは昔テレビで見たけど、恐ろしいほど原始的な狩猟・採集生活をしていて、一生お付き合いする気になれない人たちだネ。

【言葉】で取り上げたのは、時々皆さんに伝えたいこと言うのだナ、関野さんは。

① エチオピアでは、ヤギやラクダを飼っている人に「もっと増えたらいいですね」と声をかけたら、「いや、これを大切に育てるのが私たちの役目です」と言われた。足るを知る人たちなんですね。

  《イチロー曰く》知足・自足という言葉自体を理解できない者どもが増えるばかりの時代だからネ。

② 一橋大学の秌場(あきば)先生の言葉。「すぐ役に立つものは、すぐ役に立たなくなる。学生時代は本を読め。友達を作れ。酒を飲めるようになれ。それだけやればいい。」

  《イチロー曰く》まったく同感で、ボクも学生に同じようなことを言ってたナ。酒は良いけど、煙草は止めろ、と言ったら「好い事言うネ」と定時制生徒に言われたヨ。

③ 出遭った人たちを調査研究対象としたくないので、友だち付き合いするために大学入り直して医者になったというのもスゴイね。その後がまたイイね。「ただ、ひとつ不安があったんです。僕が治療をすることで、シャーマンなどの伝統医からライバル視されたら困るな、と。僕の治療のほうが効いてしまったら、そこの文化を壊してしまう恐れもあるから。」よく分かった人だよネ、感心! その後もある。

《でも、医師になってから初めてアマゾンの奥地に住むヤノマミのところに行ったら、最初の患者がシャーマンだった。「頭が痛い」って言うんだけど、毎日幻覚剤を吸っているから(笑)。「少し減らしたら?」と。》