樹木希林に共感!  「時が来たら、誇りを持って脇にどけ」

20日に、是枝裕和監督の「万引き家族」をフジテレビで放映するそうだけど、ヒグラシゼミに重なってしまい見ることができない。ブルーレイ機器の方に録画する余裕がないから諦めているけど、名画だからまたそのうち再放送するだろう。トシをとるほど焦らなくなるものだヨ。

今日の昼間、たまたま是枝映画の常連である樹木希林がテレビに映っていたので見ていたら、夜の「直撃シンソウ坂上SP」という番組の予告編のようだった(本編は見なかったけど)。人間としても悟ったところのあるエライ人だとは以前から思っていたけれど、予告編だけからでも共感の連続で素晴らしい人だと思ったネ。

(他の番組で言っていたことながら)女優としても、杉村春子の付け人だった頃に演じ方について己の考えを恐れず直言していたとのこと、2人の演技はまるで違っていたから当然だろうけど、大女優に意見するとはスゴイ勇気だネ。確固とした自分の意見を持ち続けた人なンだネ、人を見る目がまたシッカリしていて良し悪しを明確に明らかにしていたのが立派。前にも書いたけど、著名な演出家である鴨下信一のセクハラにも公然と批判していたしネ。

老醜をさらしているとしか思えないロッケンローラーとの結婚については「オトコを見る目が無い」と批判されることが多いそうだけど(ボクもそう思う)、「ああいう時々爆発するような男と対処しているお蔭で、自分も成長したので感謝している」という意味の発言をしていたので、「とっても他人と思えない」感じを受けたナ。ボクの場合はジャミラに感謝する域にまで達してないけど。

死期が近づいたので、「時が来たら、誇りを持って脇にどけ」という誰やらの言葉を実践しているのだというのも立派すぎるほど。死期に限らず人間は「引き際」知るべきだヨね、難しいようだけど。身近な例としては先日記した学大の上野和彦という政治ゴロが端的な例だよネ、慣例を無視してグズグズと「特任教員」にしがみ付いて「脇にどけ」、後進に道を譲れという配慮が浮かばないのだからナ、「老害」の上塗り。

細かいことながら希林さんが自家の掃除をしている場面では、床掃除の器具に古着の切れ端を使っていたので驚いたネ。別の場面でファンからの高級そうな(?)着物を贈られるのを、何度も「もらっても着ないから要らない」とハッキリ断っていたのと連動すると思われるけど。死ぬまで読まない本などを卒業生たちに上げているボクとしては強く共感したネ。本のみならず、昔から同じ物をダブって持つことを無駄として極力排してきたボクとしては(ジャミラ正反対だから整理しきれずゴミ屋敷の主人となる)、作り過ぎて売れ残った莫大量の食品を捨てている国の人は特に、希林さんを見倣ってもらいたいと本気で思うヨ。