キューバの現在と未来  《理想と現実》

 ブログを更新しながらNHK・BS1で「キューバ100万人の大行進」という番組を見ていて、とても興味を覚えた。未だに社会主義を守ろうとしている矛盾と希望の間で葛藤しているのだネ。驚いたのはゲバラが生きているということ、社会主義を守ろうとする国民の多くが、ゲバラを心に生きているのは感動さえ覚えたナ。特に医療に携わる人たちはゲバラを尊敬し、国民もそれを支えているので、毎年国中総出のメーデーには最前線を白衣の人たちが並ぶのだそうだ。何よりビックリしたのは9万人(?)とかの医療関係者が海外で(無料で)活躍しているということ。貧しい国内の生活から逃れるために、任地から亡命する者もいるとか。

 それもうなずけるほど国民生活は乏しい上に、せっかくオバマが国交を回復したにもかかわらずトランプが経済封鎖で圧迫しているのだナ。ホントに何から何まで許せないヤツだヨ。革命後ずっと続く生活難・住宅難などに耐えながら理想を生きようとする人々がいる一方、若者を中心に個人の生活向上のために海外に出ることを望むのも仕方のないことだろう。まさに《理想と現実》の狭間(はざま)で苦悩する民だネ。

 新憲法の下、市場経済を受け入れようとする動きが強まっているようだけれど、それにしても中国のように格差社会になれば、底辺で生きる人たちの生活には変わりないだろうしナ。タイヘンなものを見てしまった感じだネ(再放送があったら絶対見るべき番組だネ)。

 岸田劉生展について書き過ぎたので短くネ。

 

 劉生と言えば、在職中5年ほど続けさせられたプロジェクト学習のテーマである「コマーシャル」の授業準備の際に、日本で初かもしれない宣伝を作った岸田吟香が劉生の父親だと知った時には驚いたネ。(また劉生にやってしまったネ)