【観る】コートールド美術展  定時制の同窓会  ハマスホイ展

 昨日は定時制高校の同窓会(6月とは別の学年)が入谷であったので、その前に上野の都立美術館に寄ってコートールド美術展(12月15日まで)を観てきたヨ。暗かったので鶯谷でホームの前後を間違えて降りたため、6月に来たばかりなのに別の駅に降りたような戸惑いを感じたネ。これもボケの現れかな。最初に担任したクラスでまだ働きながら高校に行く子が多かった頃の生徒が大半で、昨日集まった4人の中の3人がその手の卒業生だった。担任団3人で40名くらいの生徒を担当したけど、30代の男性2人と20代のボクのの3人で、中の1人は若くしてガンで死去、一番年上の人とは10年ぶりくらいに会えた。歓迎の宴で酔いつぶれたボクを、職場の入谷から池袋の自宅にまで連れて泊めてくれた恩人だ。学生の頃からこうして人々の「介護」によって生き延びてこれたわけだネ。部活をはじめ卒業生の皆さん、今後も「介護」のほどヨロシクお願いします!

 

 昔、NHKで美術館めぐりの番組をやっていた時にコートルードと覚え間違いしていたけど、収蔵作品は全く記憶していなかった。目玉作品はマネ「フォリー=ベルジュールのバー」とルノワール「桟敷席」で文句なくシロウト受けするリッパなもので、誰しも強い感動を与えられるだろう。前者は鏡を使った変則ワザを使っている点ではクロウト受けもするものであり、後者は意外に黒を目立って使っているので、印象派の縛りを脱している点が気になる。

 印象派・ボスト印象派を中心にとにかくヴァラエティに富んだ作家・作品で飽きさせない、おススメだヨ。珍しく個人的に注目して大きな画集を持っているスーチンが1点あったのは嬉しかったけど、それほどのレベルのものではないので画風だけ知ってもらえればいいかな。有名どころの作品では他に、セザンヌ「カード遊びをする人々」・「大きな松のあるサント=ヴィクトワール山」やドガ「舞台上の2人の踊り子」があり、ゴッホモディリアーニ・スラー・シニャックロートレック・ゴーガン・モネのほか、個人的に好きなブータンシスレーピサロも来ていて満足。後の3人はクロウト筋の評価は高くないかもしれないので、ボクの好みがシロウトっぽさを感じさせる理由かな?

 近日公開の美術展として珍しく「北欧のフェルメール」と大げさな美称を付されたハマスホイ(以前はハマースホイと呼んでいたと思う)が来日するというので喜んだ(来年1~3月、都美術館)。この画家はたぶん「美の巨人」という番組(テレ東、土曜夜10時~)で知ったのだけれど、白黒中心で暗い室内の作品に不思議な魅力を感じたネ。